【感想・ネタバレ】素敵なご臨終 後悔しない、大切な人の送りかたのレビュー

あらすじ

家族や友人など、大切な人が余命を告げられたとき、周りは何ができるのか。在宅医療と病棟での緩和ケアに携わる緩和ケア医である著者は「医師ではないからこそ、できるケアがある」と説く。本書では「痛いときは家事などをさせた方が良い」「息苦しいときはうちわで扇いであげる」「すべての辛さを緩和してくれるマッサージの方法」といった具体的なケアの技術に始まり、最期の時に向かって起こる体や心の変化、最期を迎える場所をどう決めるかなどを専門家の立場から解説。死ぬことは苦しいことばかりではない。病を得た本人も家族も納得し、笑顔で送り出せる「素敵なご臨終」を迎えるために、知っておきたいことを医学的な用語を使わずに、図などを用いてやさしく読みやすく紹介する。 【目次より】●はじめに─残された時間を笑顔で過ごしてもらうために、あなただからこそできることがある ●第1章 大切な人がつらいときにあなたがしてあげられること ●第2章 大切な人は何をつらいと感じているのか ●第3章 病によって最期の過ごし方は違う ●第4章 最期を迎える数週間前から数日前の変化を知っておく ●第5章 大切な人を楽にする緩和ケア11の技術 ●おわりに

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Posted by ブクログ

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2019/03/07リクエスト
他館借受
看護していた、あのときに知りたかったことがたくさん。

息苦しいときには、うちわであおぐ。

がんの転移は、どうして手術しないのか、できないのか、抗がん剤とは治療でなく延命治療であることをわからず患者は受けている。

本当にわかりやすく、素人が理解できるように書かれているので、どんな人も一読の価値あり。
ドクターにも読んでほしい。
素人がどれくらい理解できていない中、治療を受けているのか、知ってほしい。

とてもいい本でした。

1
2019年04月03日

Posted by ブクログ

私自身が高校生の時に、祖父の肺がんが再発して終末期を迎えるとき、この本を読んでいたら祖父もストレスなく最後の時を過ごせたのかなーと少し後悔の念がわいた。
息苦しさや痛みにはうちわを仰ぐことが患者にとって痛みを紛らわせることなんていうのはこの本を読んでいなかったらわからなかった。世間一般的にはモルヒネは、最強の麻薬でそれを使ったら中毒性があるという固定概念があるが、正しく使えさえすれば患者にとってもとてもストレスフリーになる薬なんだなと思った。近年アメリカではオキシコンチンの麻薬中毒でなくなる人が増えている。それも、アメリカでは痛みに耐えるということをしないために、終末期を迎えるような病気でもないのに医師はオキシコンチン系の麻薬をすぐにだす、それに輪をかけて患者も乱用する。退院後には、乱用の結果、中毒になり、病院外でイリーガルに販売している(完全なるオキシコンチンではなく)合成薬を簡単に手に入れ常用し、中毒死するケースが社会問題になっている。もっと、医者が麻薬に対して敏感になり適切な処方を勉強し、患者にも麻薬がもたらす人間の最後を知らなければいけないと思った。もちろん、終末期の緩和ケアには使用することには大賛成だが、麻薬に関しては時と場合を見なければいけないと思った。

1
2020年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【書評】大切な人の最期に、私達がしてあげられること『素敵なご臨終』

大切な人の最期の時、あなたに何ができますか?
大事なのは、その時が来る前に私達が出来る事と正しい知識を「知る」ことである。

家族や友人は、患者のことを最もよく知る理解者である。
痛みや苦しみを緩和する役割は、おそらく医師よりも家族や友人なのである。
だからこそ医療素人の我々が「患者の状態を正しく理解する」ことが大事なのだ。

また「モルヒネ」という薬をどのような薬であるか説明できるだろうか。
名前だけ見て「危険!」と判断する方は非常に多いのではないか。
実際はモルヒネを使うことで、海外旅行に行くこともできるし、仕事をすることもできるようになる。
正しい知識を身に着け、患者の幸福度を上げることが、患者の苦痛緩和に繋がるのではないか。

人には必ず死が訪れる。
その時ほとんどの人が「幸せだった」と思えるような最期を迎えてほしいと思うだろう。
最後に「全ての人に役立つように」との記載もあるように、本書には廣橋氏の優しさと、熱い思いが詰まっている。

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2018年10月21日

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