芳納珪のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
世界観のあるファンタジー。
受けた印象としては、上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」を読んだ時のような読後感。舞台もストーリーも違うけれど、少し古い時代の因習を上手く描いた文章と、それでいて現代的な課題を折り込むのが巧みですごいと思った。まだ表現は荒削りなところがあって、少しイメージに苦労した部分もあったけれど、期待を込めて最高点。
湖が全ての人を育む世界。湖に愛され、苦もなく水に潜る才能を持つセリは、何かに呼ばれるように辺境の地を訪れる。そこで少年レンに出会い、仕事を引き受けるが、その村の上層部には暗い思惑があった。それに巻き込まれていく中で、セリはこの国の成り立ちを知ることになる。
個人的