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――世界は全てを湖に依存していた――。選ばれた〈潜人〉であるセリは隊を辞め、弟を探す旅に出ていた。辺境の邑で出会った少年・レンに「待っていた」と言われ驚くが、彼の邑では、湖から油をくみ上げる櫓を直すため、潜人の派遣を要請していたのだという。セリが修理を買って出ると、邑長は三日間の期限を通告した。疑問に思いながらも承知したが――。エブリスタ「次に読みたいファンタジーコンテスト『神様』」大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
世界観のあるファンタジー。 受けた印象としては、上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」を読んだ時のような読後感。舞台もストーリーも違うけれど、少し古い時代の因習を上手く描いた文章と、それでいて現代的な課題を折り込むのが巧みですごいと思った。まだ表現は荒削りなところがあって、少しイメージに苦労した部分もあっ...続きを読むたけれど、期待を込めて最高点。 湖が全ての人を育む世界。湖に愛され、苦もなく水に潜る才能を持つセリは、何かに呼ばれるように辺境の地を訪れる。そこで少年レンに出会い、仕事を引き受けるが、その村の上層部には暗い思惑があった。それに巻き込まれていく中で、セリはこの国の成り立ちを知ることになる。 個人的には、不器用だけれど芯の強いシザがとても好き。最後の2人が微笑ましく、続きが読みたくなる。終わり方もきれい。
神様色が強い話と思いきやすごく人が頑張って生きている話だった いつか舟で大海原に出てたくましく生きていってほしい。今も十分たくましいけども
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