神門善久のレビュー一覧

  • さよならニッポン農業
    「見た目が駐車場やゴミ捨て場であっても農地として扱われており、農地としての補助金を受け、軽い税負担を受けている可能性がある。」
    みんな既得権益が大好きなんだね
  • さよならニッポン農業
    江戸・明治から今日に至るまでのニッポンの農政のあり方から、実際は破綻しつつあるニッポンの農業の現状に警鐘を鳴らしている本。
    明治・大正時代は地主と、小作農という関係のビジネスモデルで農業は成立し、土地と切り離せないその性格から地域の協業が不可欠ゆえ、地縁が重視され、自然と相互監視・土地毎の習慣が成立...続きを読む
  • さよならニッポン農業
    農業に競争を導入することの必要性を強調していることが印象的だった。
    特に、TPPなどの国際的な競争。

    提言にあった「市民参加型の土地利用」で「人から土地へ」は堅実な策だろう
  • さよならニッポン農業
    [ 内容 ]
    農地の10%に及ぶ耕作放棄地、蔓延する無計画な転用…農地の荒廃が進む中、台帳の不備で実態把握すらままならない。
    昨今の農業ブームに隠れて、これまでマスコミが触れてこなかった農地行政の真相を明かすとともに、歴史的な視点や市場効率の考察を踏まえ、崩壊前夜の日本農業を救うための方途をも示す。...続きを読む
  • さよならニッポン農業
    農業のあり方についてわかりやすくまとまっている。農業・農政について最初に読むのに良いと思う。特に農地転用についてしつこいくいに書かれている。
  • さよならニッポン農業
    【新聞書評→ネット】
    「平成検地」の必要性。まず現状把握がスタートライン。
    「食のアキハバラ」構想。こだわりの強さ、新陳代謝のよさ、アジアへの目線。
  • 日本農業への正しい絶望法
    タイトルにあるような正しい絶望には確かに違い。ただ、農業技能に衰退する点以外の論拠が薄く、想定で書かれている点が散見されていて、残念。しかし、日本農業に対する憂慮する内容は伝わる
  • 日本農業への正しい絶望法
    ふだんあまり縁のないジャンルの本を読んでみようと思って手にした一冊。
    「技術」と「技能」の違いを説明したうえで、日本農業の本来の強みは技能集約型農業であると説いているあたりはなるほどと思ったし、今の農業ブームを一次大戦後の満州ブームになぞらえるあたりも面白かった。
    ただ、この本のかなりの部分が非難と...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    2012年発行の、新書としては古いものです。

    1つの考え方として、日本農業は本書の中で言う「技能型」が合っているということもわかるし、現代の「技能型」後退、メディアによる農業大型化路線への危惧もあるだろうと思います。著者の考え方は否定しません。

    しかし、経済社会の中で職業としての農業の在り方は千...続きを読む
  • さよならニッポン農業
    タイトルがもっと何か良いのがなかったのかなあ、と思う。
    しかし関連書籍を読むにつけ農水省に対する怒りは留まるところを知らない。給料泥棒か犯罪者か呼ぶに相応しい言葉がみつからない…
    政治も行政も頼れないなら草の根で岩澤さんのような市民農園制度を市民一人一人が支えていくくらいしかできることはなさそうであ...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    本のメッセージは、日本は大規模マニュアル型農業でなく、技能集約型農業を目指せというもの。また消費者は本物の舌を磨けと。ToBEの提示として間違っていない。
    しかし、実際問題としてそこに至る道筋が見えない。これまでの分業型・マニュアル型農業は飛躍的に生産量・反収を増やして世界を飢えから救った。そこから...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    南側の山がどんどん削られて平地に、新しい分譲か?と思ったら何と農地、ウルグアイラウンド対策事業だ。今は、外部の者立ち入り禁止の耕作放棄に近い状態。
  • さよならニッポン農業
    無秩序な農地転用に対して終始問題提起している本。
    実現可能性はともかく、ちゃんと対策案を示しているのは潔い。
  • 日本農業への正しい絶望法
    タイトルや論調は少し過激だが、日本農業の特色、現在の危機的状況がある意味分かりやすく書かれていたと思う。
  • さよならニッポン農業
    農地管理の無秩序により日本農業は崩壊するという意見を述べた本。有益だが,処方せん部分の最終章があまりに急進的で,実現性に首を傾げてしまった。

    【特に印象的だった点】
    明治の地租改正を経て,優秀な農業者は近隣の土地を買い集めて地主となり,村のリーダーとなって農村秩序を維持した。
      ⇩
    重工業化によ...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    農業経済学者神門善久氏の2012年9月発行の新刊。
    日本農業の本来の強みは、技能集約型農業にあるが、農地利用の乱れという「川上問題」、消費者の舌の愚鈍化という「川下問題」そして放射能汚染問題の三つが原因となって、農業者が耕作技能の習熟に専念できず、肝心の耕作技能は消失の危機にある、というのが本書の骨...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
     「日本の農業のレベルは高くない」「有機農法だから美味しいとは限らない」「野菜工場の事業化は困難」といった農業の固定観念を覆すようなことが記されている。そして著者は「技術」ではなく、マニュアル化できない「技能」集約型の農業こそが日本を農業を救うと主張する。
     若干著者の価値観が反映され過ぎているよう...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    以前に、日本の農業生産高が世界でも有数で素晴らしいという論調の本を読んだことがあります。その時は日本には少数の農業従事者で、高品質な農作物を生産していて素晴らしいという思いでしたが、この本では、それとほぼ反対の意見を述べています。

    この本の著者である神門氏によれば、日本の農業では、農作物を作る技能...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
    タイトルにそぐわぬネガティブな観点で
    日本農業の現状を分析しています。

    若干タイトルに反したポジティブな内容を期待したのですが。
    ネガティブな内容だったので
    レビューもなんとなくネガティブで。

    日本農業の技能を残すことが鍵だと
    この本では主張されていると同時に、
    日本人の舌が退化しているから
    ...続きを読む
  • 日本農業への正しい絶望法
     農地利用の乱れ,消費者の舌の愚昧化が日本農業衰退の張本人,という著者の主張の繰り返し。
     有機農法,農工商連携の取り組みなど美談とりまぜてマスコミが作った「明るい農」のイメージはハリボテにすぎない。本当に日本農業が復活するには,本来の日本の強みである耕作技能を取り戻すしかないが,もはや手遅れか…。...続きを読む