金融の呪いを読んでいると、頭の知恵比べと言うか、悪知恵と言うか、合法的詐欺と言うか、そういう言葉しか思い浮かばないくらい、途方な問題だ。正義でもって法律で規制しても、頭の良いグローバル金融エリートはいとも簡単に搔い潜るだろう。
彼らが搾り取る相手である政府・行政は市民が納めた社会インフラ・サービスを
...続きを読む生み維持するための大事な原資となる税金を守ることができるのだろうか。
そんなことを思い浮かべながら読んでいた。
因みにこの本の主題テーマは『金融の呪い』。
石油利権によって政治権力を牛耳り、他の経済セクターの発展を阻害する現象を『資源の呪い』という。
これが金融利権によって、政治権力を牛耳り、他の経済セクターの発展を阻害する現象を『金融の呪い』と言う。
『資源の呪い』はアンゴラを始めとする資源諸国で起きていて、今回の『金融の呪い』はイギリスが舞台である。
従来型の右派vs左派時代から新自由主義vs民主主義。
たぶん、大筋抽象的に言えばこんな感じ。
因みに終盤に、イギリスと中国の話が出てくる。
イギリスが中国から金融関連の仕事をもらう一方、中国はイギリスから原子力発電の仕事をもらうバーターのエピソードを見た時、ドン引きした。
英国、本当に大丈夫か?