持永大のレビュー一覧

  • デジタルシルクロード 情報通信の地政学

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    国際政治学の典型理論の視点から中国の国家戦略を整理している点が特徴。また最終章で自由で開かれたインド太平洋 (FOIP) の外交路線を踏まえて日本のとるべき立場について考察している点が面白かった。

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    2022年12月05日
  • デジタルシルクロード 情報通信の地政学

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    ネタバレ

    中国のデジタル権威主義
     情報通信技術の社会実装による社会管理の価値促進 
     周辺権威主義国のインフラのロックイン ⇒人権侵害

    中国デジタルシルクロード
     一路一帯の情報通信分野の国際化 陸によるボトルネック解消
      マラッカ海峡で欧州、インド・パキスタンでアラビア海へのアクセス制限
      →海底ケーブルではなく道路鉄道インフラ沿いに光ファイバー網を整備へ

     インフラ、次世代技術、電子商取引、金融、外交、インターネットガバナンス
      過剰生産応力を活用した海外進出
      不透明な補助金、高い参入規制 受益国の中国依存度強化
      (安全保障・生産・金融)*知識

    関係パワー 
     中老鉄路
      昆

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    2022年09月03日
  • サイバー空間を支配する者 21世紀の国家・組織・個人の戦略

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    本書は、サイバー空間を通じて国際政治における優位性を確立する国家間の争いに関する現状を包括的にまとめようと試みたものである。現在のサイバー空間の性質を①米国の自由競争型、②中国の管理強化型、③EUのようなプライバシーを中心とした管理強化と経済圏の自由競争型に類型化した上で、サイバー空間における国際秩序を整理するには既存の国際秩序の延長線上では不十分であるという主張が繰り返しなされる。具体的には、組織(企業等)・個人が国家に帰属し国家がそれらを主導する垂直統合の関係から同じレイヤーで互いに影響しあう立場となった点、サイバー空間は物理的な制約を受ける性質によって地政学的な考え方に拘束されないとは言

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    2019年01月11日
  • デジタルシルクロード 情報通信の地政学

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     中国、一帯一路の情報通信分野における構想、デジタルシルクろーどは、中国による技術の社会実装に関する価値を世界に拡大する戦略であり、経済発展、安全保障、国内治安の安定を優先課題とする権威主義的体制の国々を中心に支持を受けてきている。

     本書では、デジタルシルクロードの形成過程をたどりつつ、主としてスーザン・ストレンジの「構造的権力」(枠組みを形作る力)の概念を活用して、その全体像を明らかにするとともに、日本の取るべき方策を考える。
     
     中国の国家戦略、研究開発の推進、プラットフォーム企業の海外展開、技術標準の獲得、投資の回収といった事例が豊富に紹介されていて、大変参考になる。

     日本の

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    2022年01月28日