リーマンショック後の2011年から5年の話
第1章
持っているだけで増える3つの商品は「お金・土地・株式」
お金は利子で増える、おすすめは個人向け国債変動10年のみ
土地は賃料で増える、手軽なのはREIT
株式は純利益で増える
第2章
個別株投資は5年で2倍が目標値で年間15%程度の利回り、ただしハードコース
売買は月に1〜2回程度
株の儲けの源泉は会社の成長と市場の認識差の2つ
アプローチは会社の成長には、業績(成長)を見通す、ビジネスモデルを知る、と、市場との認識差には、割安度を見極める、波を読むに分れる
本書は、成長、ビジネスモデル、割安の三拍子が揃った株を選ぶ
大人の体格の会社ではなく、伸び盛りの子供の体格の株を買いましょう
第3章
財務三表の読み方
損益計算書(PL)は稼ぐ力と浪費の水準がわかる
貸借対照表(BS)は右側には「誰のお金なのか」が、左側にはその「具体的な中身」が記載される
右側は「自分のお金」と「他人のお金」の2つに分類され、右上に「他人のお金」右下に「自分のお金」を記入、「他人のお金」の部分を「負債の部」「自分のお金」の部分を「純資産の部」、左側は全体を「資産の部」と呼び具体的な資産が掲載
オススメの本は國貞克則「財務3表一体理解法」
「財務3表一体分析法「経営」がわかる決算書の読み方」
株式の割安指数(PBRとPER)
PBRは1倍が基準、PERは15〜20が一般的な水準で逆数が株式利回りになる
株式市場ではPERが主役で、PBRは下限の目安
第4章
成長度を予測するための3ステップ
1.過去の業績を確認、PLが美しい右肩上がり、GMOクリック証券の財務分析機能がオススメ(財務三表を10年連続に見られる)
2.成長余地を考える、決算説明会資料を読む、顧客数、一人あたりの売上、店舗数、利益率
「プロダクト・ライフサイクル」理論で言えば、導入期や成長期の入り口あたりで参入し、成長期の中盤あたりで売却が理想
3.おきゃくさんになってみる、BtoCならユーザーに、B toBなら代替情報を収集
ビジネスモデル
1.ストック型、インフラ業、サブスクリプション、クラウド、保守契約
携帯電話会社は当面ススメナイ
2.消耗品高収益型、プリンター、替刃、空気清浄機のフィルター、エレベーターの保守点検など
3.プラットフォーム型、MicrosoftのOffice、LINE、ゲーム機、B toCプラットフォーム、C to Cプラットフォーム、ショッピングポータル
山田英夫「デファクト・スタンダードの競争戦略」「デファクト・スタンダードの経営戦略 規格戦争でどう利益を上げるか」
4.地理的優位型 自販機、コンビニ、鉄道、までは優秀、航空会社(これだけは避けたい)
5.シェアNo.1 大前研一「企業参謀
戦略的思考とはなにか」
ビジネスモデルを学ぶなら、エイドリアン・J・スライウォツキー「ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるか」
営業利益率に注目で10%を超えるのが基本、次にお客さんの気持ちとお金の流れに注目
それを3つのステップで分析
1.お客さんの気持ちとお金の流れを調べる→ビジネスモデルのどのタイプか?
2.自社の状況を調べる→コストをみる
3.競合の状況を調べる→シェアとかをみる
会社の強み・ビジネスモデルを端的にまとめて腑に落とす
割安
割安と成長をセットで考える
株の4つのランク
Sランク、PER40 成長20%期待
Aランク、PER20 増収増益期待
Bランク、PBR10 or PBR1 黒字(成長横ばい)期待
Cランク、PBR0.5 赤字が想定される、株価のボトム
A→S戦略、Sランクつまり+20%程度成長する株を、Aランクの株価PER20程度で買う
成長とビジネスモデルの確認に1番エネルギーを掛ける
第5
実際の分析
・手間いらず
成長○
ビジネスモデル◎
割安△〜×
よって総合評価は「今は買えない」
・グローバルキッズカンパニー
成長○
ビジネスモデル○〜△
割安○〜◎
総合評価は「買いたい」
・Fringe81
成長○〜◎
ビジネスモデル○
割安△
総合評価は(ぎりぎり)買いたい
・パーク24
成長○〜△
ビジネスモデル○〜◎
割安△
総合評価は(ぎりぎり)買いたい
第6章
心構えやルール
自分で考える
人間のクセを知っておく(プロスペクト理論)
中長期投資は3〜5年を想定する
5〜10銘柄に分散する、1銘柄で3分の1を超えないようにする
レバレッジは絶対使わない
株価は基本的に読まない
株価が下がっても、見通しが変わらなければ保有しつづける
業界の見通しが変わったら、損切りになっても売る
大きく下落したら「買値」を下げる(メンタル面の対応として有用)
2倍になったら半分売るルールで安全運用できる
株式会社は純利益の分だけ成長する