有吉立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ殺虫剤(虫ケア製品)の会社で実験用の害虫を育てている方が、さまざまな害虫の飼育について語る本。
「ゴキブリ並の生命力」という言葉とは裏腹に、繊細な面も持ち合わせているということや、チャバネゴキブリの薬剤耐性は生まれつきの体質であるということ、ナメクジはタンパク質を食べないと卵を産まないことなど、よく見かける虫の意外な一面を知ることもできて面白い。それぞれに適した餌を探したり育ちやすい環境を整えたり、放っておいても増えるように思う嫌われ者でも常に一定の数を育てるとなると大変なんだな…。
印象に残ったのは、研究室などで飼われている蚊は「由緒正しい」お家柄に限られているということ。理由は、野生の -
Posted by ブクログ
可愛らしいイラストとともに、わたしたちの身近な害虫について解説されていてとても面白かったです。
私もかなり虫嫌いなのでアース製薬さんには日々お世話になっておりますが
一時期嫌いすぎてコバエをどうにか駆逐できないか調べ尽くしたことがあり
その経験からいつのまにかコバエが好きになってしまったことがあるので
筆者の仕事ながら嫌いであったけどいつのまにか受け入れられるようになった、というのはとても共感が持てました。
アース製薬の研究所に興味が湧いたので、読み進めている途中でYoutubeで実際のゴキブリ飼育施設を閲覧してみましたが想像以上の飼育環境にドン引きしつつも
こういった研究者、飼育者のお陰 -
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Posted by ブクログ
クモ
交尾が終わると食べられてしまうオス
ムカデ
ゴキブリを食べてくれる。
ゴキブリを駆除するとムカデの抑制につながる
ナメクジ
カタツムリの仲間が進化して殻をなくしたもの
シロアリ
繊細なのでストレスになることはしない
長生き
ゴキブリと近縁の昆虫
腸内に共生する微生物のおかげで、木材に含まれるセルロースを栄養源にできるのが大きな特徴
時には100万匹にも達するコロニーとなるので、家屋に取りつくといつの間にか被害が広がる
木の中にいるので防除しにくく、気がつけば家がボロボロということもある物騒な生活スタイルを持つ
一匹一匹は薬剤に弱い昆虫 -
Posted by ブクログ
なかなかインパクトのあるタイトルである。
著者は害虫駆除の一般薬を開発・販売するアース製薬に勤務する女性である。彼女の仕事は何かといえば、研究開発に用いる害虫を飼育・調達すること。
薬品を販売するには、効能を証明するデータがいる。これを元に厚生労働省に申請し、認可を得て市場に出すわけである。「来年の夏に売り出そう」と思ったら、逆算してそれまでにこれこれの試験をしておかなければならないというのがある。
実験部門から、「幼齢期のクロゴキブリを来週中に300匹」とか「薬剤耐性のチャバネゴキブリ、雌だけで200匹」とか要請を受けて、虫を供給するのが彼女たち飼育部門の人々の役割なのだが、得てしてこの依頼 -
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Posted by ブクログ
本書の内容は面白い。
面白いが、万人におすすめできるか、というと、かなり好みが分かれると思う。
リアルなイラストは出てこないし、写真に至ってはない。
とはいえ、害虫の話なので結構ゾワゾワする。
ナメクジとか、蜂は大丈夫なのだが、穀物外注、衛生害虫、園芸害虫はだめだ。
わかってる、わかっている!
彼らも生態系に必要で、好きな人もいるし、遺伝を調べるのに便利、とか、そういう反論があることは!
でも!
やっぱり想像すると、言葉にならない、ヒィぃぃぃぃぃっ!という気持ちになる。
もちろん、著者が飼育している害虫たちは、アース製薬という外注を退治するための薬剤を作っている会社で、系統がしっかりしていたり