山本ひろ子のレビュー一覧

  • 変成譜 中世神仏習合の世界

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    " 十津川の上流に玉置山という山がある。中世ではここに、子守御前や八大金剛童子などとともに三狐神が祀られていた。『玉置山権現縁起』は、「三狐神」とは「天狐・地狐・人狐」で熊野新宮の飛鳥を本拠とするとし、三狐神の本地は、極秘の口伝だと説く。
     興味を惹くのは、「日本国二十柱ノ王子在リ」として、十の天狐の名とその霊山の名が列挙されていることだが、それらは愛宕をはじめとしてすべてが「天狗」で知られた修験の霊山であった。ここでの「天狐(てんこ)」とは、いわゆる「天狗」の像容と重なりあっているのだ。" p.348

    " ここで想起されのは、かつて東寺に祀られていた「夜叉神」

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    2025年04月11日