清泉亮のレビュー一覧
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良書。
子どもが大きくなる前から2拠点生活を始めて、大きくなったら自家菜園をしながら生きていきたいと思い、ここ半年、緩やかに情報収集をしていたのだけど、調べれば調べるほど、なんだか薄い霧のかかった頑丈な壁があるのを感じていた。
この本を読んで、自分の無知を恥じた。
風光明媚な農村地帯の掟の裏にある先祖代々開墾してきた土地の歴史。互助とヒエラルキーと無視の文化。
理不尽で意味不明でしかなかった文化に対する理解が進んだ。
その結果、自分の求める住処の条件や、今身につけるべきスキルが、ぐっと絞り込まれて見えてきた。
2拠点生活や移住を考えている方に強くお勧めしたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうーん、おそろしい。
ある程度は真実なんだろうなーー
都会のほうが実は金がかからないし、人間関係も楽、
というのはそうなのかも。
考えてみればおっしゃるとおりで、都会のほうが法人税も住民税も潤沢だから、都会のほうが生活費も安くすむってのはその通りなのかも。
P43 地方で自給自足をすれば都会よりも安く、かつ豊かにやっていけるの絵はないかと思うようだが、これは繰り返しても繰り返しすぎることのない、大いなる誤解である。
P67 インフラも整ったこの国で、なお残るもっとも不明な部分といえば、独特の慣習と独特の人間性、それを含んだ地域性にほかならない。
P128 移住希望者のもっとも大きな誤解が -
Posted by ブクログ
田舎暮らしの幻想を打ち砕く名著。何となく予感していたが、ここまでしっかり書き込まれると田舎移住の厳しさ怖さをリアルに感じる。先祖代々、集落で助け合いながら山を切り開き田畑を作り守り生活をつないできた地元の人たちの視点で考えると、この本の通りと想像ができる。「先祖の時代から苦労を重ねて今を築いたのに、美味しいところだけ都会からの移住者に持っていかれるなんて許せない」という感情だ。地方自治体も移住者を税金と無償の労働力を提供してくれる財源とみている。年金暮らしの人や低所得層は地元に大勢いるので、これ以上増えて欲しくない。欲しいのは優良な納税者なのだ。健康保険料が東京の5倍とは驚きだ。なぜ田舎が過疎
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Posted by ブクログ
田舎での暮らし方の指南本というより、田舎文化の説明を書いたような内容。
情報や人の流動性が高い都会部とは異なり、田舎社会は地政上で閉鎖的な部分もあり文化や認識のブラッシュアップがうまく行かず内向的になりやすい。
それを知らず、メディアが田舎暮らしの良いところばかりを切り取りとった情報を鵜呑みにして移住すると、カルチャーのギャップにやられてしまい、わざわざ移住したのに元の生活へ戻すしかなくなってしまう。
田舎に限らず移住となると、どうしても交通の便やスーパーなどのハード面を見がちであるが、その土地の文化や風習などのソフト面も確認しておかなければいけないということが一つの学びではないかと感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリアルな部分も多く感じる。
でもちょっと大げさな物言いと感じることも。
田舎の暮らしは、都会暮らしから見た感じのように
のんびりしたものではない。
都会暮らしでは考えられないような、ルールや習慣、
強いられる雑務が目白押しだ。
勝手に作り上げた理想が実現しなかったとしても
それは自己責任以外の何物でもなく、
ただ単に価値観や生活そのものが違うのだ。
海外に行って日本の価値観や習慣が通用しないのと
なんの違いもない。
傷つくことも、失望もあるだろう。
そしてそれは、田舎に暮らす人が都会に魅る幻想とも似ている。東京のイメージを勝手に作り上げ、失望し罵られる
ことだってあるのだから。
都会が与