奈須正裕のレビュー一覧

  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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     現行の学習指導要領を理解するために、ぜひとも読んでおきたい1冊。(遅きに失した感はありますが)

     私たちが何かを学ぶということは、私たちが思う以上に複雑なことだということがよく分かりました。そして、その学んだことは、自ら学ぶ力となっていかなければなりません。それが今の教育ではできていないということを改めて感じました。

     偶然ですが、1つ前に読んだ『親子で育てる ことば力と思考力』と合わせて読むと、理解が深まるような気がします。

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    2025年02月24日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    新学習指導要領がコンテンツからコンピテンシーベースへと切り替わった経緯が分かりやすい第1章。どの大転換に関わった教育課程企画特別部会のみなさんの思いを受け継ぎ,自分の教育へと生かそうという熱意が引き出された。

    あと印象的なのは第5章。普段の授業の何かを劇的に変える(変わる)訳ではないけれど,普段の授業が「どのような見方・考え方をつかみ取らせる」ものになっているのかを意識していこうと思った。

    定期的に読み返したい1冊。

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    2021年08月06日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    自分のような比較的若い教員は、この本から学び観の転換が始まった!という方も多いのではないかと思います。新学習指導要領について、解説よりもわかりやすい一冊。総則なんて全然読んでないやって方にもおすすめです。

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    2021年01月24日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    新学習指導要領がどのようにできたのかを、歴史をおってわかりやすく説明している。著書独自の言葉や、海外のエビデンスによる教育の紹介があり、大変参考になる。農業社会から産業社会の教育の転換をペスタロッチ、アダムスミスなども引用して説明しており興味深かった。
    主体的・対話的で深い学びは、子供が生まれながらに持っている学びへの欲求を自然な形で実現しようとする概念であることを実感することができた。
    また、それらを実現するための三つの授業づくりの原理として「有意味学習」「オーセンティックな学習」「明示的な指導」が挙げられている。

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    2020年09月08日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    上智大学総合人間科学部教育学科教授奈須正裕先生が書かれた本です。

    第一章 子供の視点に立って教育課程を編む
    第二章 資質・能力を基盤とした社会
    第三章 知識基盤社会と社会に開かれた教育課程
    第四章 各教科の特質に応じた「見方・考え方」
    第五章 主体的・対話的で深い学びの実現

    「学校に残された唯一の道は、その教育原理を内容中心から資質・能力を基盤としたものへと転換し、新たな存在として再生すること」(105ページ)
    今回の学習指導要領改訂の背景、基盤となる考え方について、例をあげながらわかりやすく説明しています。
    知識基盤社会を生きる私たち一人一人が、教育について考えるべきではないかと思います

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    2020年05月19日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    令和2年度から実施される新学習指導要領に関して、どういった経緯や考え方で作られてきたのかがわかる本。教員には必読の書。

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    2019年12月02日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    新学習指導要領について。
    以下、本書より。

    【教科は非常識】
    2004年、国立天文台の研究者が小学校4~6年生を対象に調査したところ、約4割の子供が「太陽が地球の周りを回っている」と答えました。
    結果は学校でも報告され、担当者は「現在の小学校の学習内容は極めて不十分」と断じ、ちょっとした論争になりました。

    興味深かったのは、当時、天文台の主張を支持する人たちが「地動説くらい常識だろう」といとも簡単そうに語っていたことです。
    これには心底驚きました。

    もちろん、今日では大人なら誰しも地球が動いていることを知っています。
    しかし、初日の出を拝みに行って「おお。新しい年も地球は高速で自転しなが

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    2019年05月31日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    新学習指導要領でもわかりにくかった「資質・能力」についてわかりやすく解説してあります。
    指導要領の解説に終始せず、現場で使える物の見方や考え方も提示してくれる本です。実践や具体例も充実していて、個人的には国語科の授業の問題点を明らかにしてくれたのは嬉しいところ。

    こうしてみると改めて大胆な変革を臨んだ指導案だけど、暗記型で無活用な知識に偏った授業を変えるための文言であって、これまでこうした授業をしていた先生方からすれば、やっと文科省からご通達が来たんだ!くらいの内容だと思います。
    教育史的にみると、これまでの教育でも今回の指導要領と同じような考え方をしていた教育者はいたわけで。
    高校にいると

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    2018年03月06日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    新学指導要領を読み込む前に、まず読んでおきたい1冊。

    個人的に教育書の中では久しぶりのヒット!
    5月発売で既に第2刷なので売れている証拠かな。



    新学指導要領改訂に向けて、何度も叫ばれる「資質・能力」という言葉。

    しかし、ピンとこない。
    ってか、今までと何が違うのか⁉︎
    と思って手に取った一冊。

    結論→今までとは全然違ったよ。

    これを文科省は推し進めようとしてるのかと考えると、「教師自身の教育観、学習観、子ども観を大きく変えていかないとならないぞ」という思いにさせられました。

    指導要領や学力観の歴史的変遷、今回の指導要領の裏付けとなる科学的な証拠、現在の社会の変化、実践するために

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    2017年08月11日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    ネタバレ

    内容学習から、資質能力を育成する教育に変わっていく経緯やその方法などをわかりやすく書かれていた。とても勉強になった。所々、難しい用語があり、理解に悩む点があったが、どのような教育をしていくのか、学習指導要領がどのようなことを言いたかったのかがよくわかる本だった。

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    2020年05月01日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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     本書での議論は、知識の転移の話や、態度評価(学習意欲を含む)の話など、非常によくわかるし、著者は「分かるとはどういうことか?」という点を念頭に置いて議論を進められてきた感じがすごくします。
     一方で感じたのは、教科教育に関して、「学問のエッセンスを落とし込んだのが教科だ」という意識が強いように感じました。それは今回の新学習指導要領にも感じられる部分ですが、。要は、「教科教育」というよりも「学問教育」みたいな感じに聞こえ感じもします。
     歴史学、地理学、政治学、経済学などなど、色々な学問が社会科の背景にはあるけど、それを学校教育に再変換していくときに、「学問⇒教科」という対応関係には分かりやす

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    2019年03月09日
  • 「資質・能力」と学びのメカニズム

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    難しい。読み終わって分からないことが分かったような、ただ増えただけのような。

    ただ「第5章 主体的対話的で深い学びの実現」はとても分かりやすかった。読み返しが必須な一冊ではあるが、価値ある一冊であることには違いないだろう。

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    2018年10月27日