C・J・チューダーのレビュー一覧

  • 白墨人形

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    ネタバレ

     死体を見たがる子どもたち。主人公を助けるミスター・ハローラン。極めつけは、足を引きずりながら斧で襲う殺人者…J・ニコルソン以外の誰の顔が浮かぼうか?
     本作はスティーヴン・キングの大ファン(もしかして、ナンバーワンのファン?)である英国人女性作家のデビュー作にしてキングへのオマージュ作品、ただしホラーよりもミステリ寄り。1986年と2016年の出来事を行ったり来たりしながら斬殺x2、水死x2、自殺x1を経て結末に至る。しかも主要な登場人物全てが悪事に関わり合っていた、というサービス満点の展開。
     筆致も良く(原文と突き合せはしてないが訳文素晴らしいと思う)、章頭の「枕」、章末の「引き」などの

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    2022年08月25日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    キングが絶賛するのは当然かと。

    楽しゅうございました。ものすごい勢いで一気読みしてしまいましたよ。

    これがデビュー作というのに感嘆ですわ。

    第三作目まで刊行されているとのこと、早急の翻訳を願います(笑)

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    2021年06月07日
  • 白墨人形

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)各章の最後に新展開来るのがニクイ。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]星5でも良かったけどオチの主人公、、

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    2025年09月24日
  • アニーはどこにいった

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    一言で言えば、詰め込みすぎといったところか。
    もうちょっとシャープにして深掘りしていけば
    とんでもない傑作になっていたのではないだろうかと、
    そんな気もした作品。とは言え、面白かったのは確か。

    ジョー・ソーンは、かつての自分の母校へ
    新任の英語教師として25年ぶりに舞い戻る。
    ジョーの前任の教師ジュリアは、「息子じゃない」という血文字を残して
    息子のベンを惨殺したのち、自殺したという。
    25年前、ジョーの8歳の妹アニーが姿を消した。
    ジョーが仲間のスティーヴン・ハーストたちと共に
    探検に行った鉱山跡の洞窟でのこと。
    あの夜、あそこで恐ろしいことが起き、そのあとアニーに
    もっと恐ろしいことが起

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    2025年09月03日
  • 白墨人形

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    豊崎・書評集から。まず、こういうホラー寄りのミステリが推されていたのが意外。とはいえ、確かな目利きは間違いなく、本作も抜群の求心力。ホラーの在り方に彼我の差があるから、単純な横並び比較は難しいけど、刀城シリーズと通底するものを感じるから、本作への個人的親和性も高かったのかも。真相の意外性とか、ミステリ要素に対する満足度もバッチリで、とても楽しめたのでした。

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    2025年05月07日
  • 白墨人形

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    思ったより面白かった印象です。
    子供のころと大人になってからで話が交互するのですが、読みやすかったです。
    最後の持って行き方は予想がついたけれど、話の回収の仕方は好感が持てました。

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    2024年01月15日
  • 白墨人形

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    1986年と2016年が交互の章で語られる。恐ろしい殺人事件のあった年と過去を振り返る年。

    サスペンス部分は、普通に面白くていい感じに気持ち悪い。

    登場人物がみな、親友にも言えない秘密を持っており、自己中心的な部分もあり、そのドロドロしたモノが絡み合い、不条理な事象が積み重なってしまう。

    人間の描写が特に面白かった。ろくな人がいないところが好き。

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    2023年08月20日
  • 白墨人形

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    広げまくった伏線がどんどん回収されていくので凄ええええ!!!!!!って感動してたら最後の最後で底に突き落とされて何!?!?!?!?って混乱しているうちに終わった。
    凄かった……。
    まさに信頼できない語り手だったけどまさかそんなオチある!?!?
    そりゃキング先生絶賛するわ!!!!!!

    マジで皆んな読んでくれ頼む〜でもマジで最後の最後でギャーーーーーッッッ!!って叫ぶことになるので元気な時で良いよ…………。
    これは色々な意味で一生に一度の体験だ……………!!!!!!!!!!

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    2023年01月29日
  • アニーはどこにいった

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    スティーヴン・キング絶賛!の推薦文に惹かれて読んだけど、わかりみの極みとしか言えなかった。
    虫!グロ!!ホラー!!!!!ミステリー!!!!!!!!!!!
    皆んな(皆んな?)大好きなやつだと思う!!
    勿論私も!!

    ミステリー要素はそこまで上手く機能してるとは思えなかったものの、読み終わった頃の嫌な余韻は好き。
    人間ではないものは私達の生活のすぐ近くに居る。
    目を瞑って見ないふりをするか、存在を認知しながら共存していくしかない。

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    2023年01月29日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    前半のホラー部分がイマイチだとと思っていたら、
    後半の伏線の回収やどんでん返しが見事で、途中で止めらず一気に読んだ

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    2022年02月18日
  • アニーはどこにいった

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    傑作ですね。評判通り。

    たっぷり怖いです。腐臭もカビ臭さも不穏さもムシのガサガサ感もしっかり味わえます。イギリスの田舎が舞台ですので、ゴシックとまではいかないですけど現代のやさぐれ感のバックキャストに土地の呪いが浮かび上がる語り口は上手い。

    そして綺麗な回収に謎解き。くわえて敢えて解かない「遊び」としてのオカルト部分の配分が超絶妙。ぱっきりと合理的に説明されちゃうのが欲しいなら横溝正史を読めばいい。このハイブリッドな読書感が本作の1番の魅力でしょう。油断してるとびっくりするくらいの騙しに遭ってるし。

    僕にとって最も味わい深かったのはハードボイルド要素ですね。主人公はギャンブル依存症で作っ

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    2020年11月19日
  • アニーはどこにいった

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    ネタバレ

    終始ゾワゾワするお話でした。
    読後、トイレ掃除をしたくなります。
    ホラーシーンよりも、いじめのシーンの方が怖かったです。
    日本は陰湿とよく言われますが、海外はこんな感じなの…?
    そこに恐怖です。

    当たり前かもですが、会話のテンポやジョークが日本とは異なります。
    それがオシャレすぎて…ジョー先生が皮肉屋なのに気づいたのは終盤でした(笑)
    「ちょっとは誰かを素直に信じれば…」とは思ったのですが。
    真っ直ぐに愛されなかった生い立ち上、そうならざるを得なかったのかと思うと、ちょっぴり悲しく感じました。

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    2024年04月26日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    煽り文句に期待をし過ぎて、期待を超えなかったパターン。面白かったし、なるほど、と思うとこもあるにはあったのに、最後にどんなオチがくるか待ち構え過ぎてがっくりしてしまった。

    頭部を持ち帰っていたのが主人公であるのは、プロローグと途中の主人公の描写で明らかだし、父の若年性アルツハイマーの話は何度も何度も出てくるので、最終的に主人公にも兆候が出てくるのも予想ができた(とびこえて、ストーリー全部が彼のアルツハイマーからくる妄想か何かのオチかな?とさえ考えていた)ので「え?終わり?衝撃的な展開は??」となった。

    郵便受けが郵便穴になることで、アルツハイマーを発症した以外に特別な意味があるのなら読み足

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    2023年05月28日
  • アニーはどこにいった

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     「妹になにがあったか知っている。 同じことが起きようとしている。」
    不吉なメールで故郷に帰ってきた僕。 25年前、確かに妹のアニーには何かが起こってて、その正体は分からないまま死んでいった。 忌々しいあの夜の記憶、あの夜の出来事からアニーは変わってしまった、まるで別人のように。
    二度と戻ってこないとは思っていた故郷。 僕の前任の教師は自分の息子を殺したのち、自殺を遂げた。 「息子じゃない」という血文字を残して。

     生粋のキングファンであるC・J・チューダーの長編二作目。 匿名のメールによって過去の記憶の封印を解いた主人公が自身の妹の謎に迫っていくストーリー。 この主人公のジョー・ソーンが中

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    2023年03月01日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    登場人物みんながそれぞれいろんな形で関わっていて悪意がある人もいればない人もいて、なんだかすごい話だ。
    いろんなことがありすぎてお腹いっぱいな感じ。
    その分エリーサ殺害の真相はかなり霞んでしまった。
    チョークの棒人間にあまり意味がなかったのは残念。
    それにしても”白墨人形”って違和感すごい。

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    2022年11月19日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    私世代の読書は夢中になったS・キングがTwitterで「出来のいい作品を読みたい?書店のベストセラーチャートを見てもだめだ。新作だから。でも、そのうちきっとランクインする。C・J・チェダーの『白墨人形』だ。私の書くものが好きなら、この本を気にいるはずだ」と発信したという作品、それが本書。

    スティーヴン・キング強力推薦!
    少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。
    最終ページに待ち受けるおそるべき真相。
    世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。

    あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲

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    2022年10月07日
  • アニーはどこにいった

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    前作よりホラーに寄り、スティーブン・キングに寄っている。前作と同じく、現在と過去を交互に描かれており、少年時代の友情や憎しみ葛藤、そして暗い秘密が徐々に明らかになる構成で物語には引き込まれる。

    キャラにも工夫の跡があり、主人公と悪友その彼女の愛憎入り混じった三角関係?は切ないし、女性ギャングのキャラも面白い。

    しかし、”アニー”の設定自体ですぐに話の構図が、キングの有名作品と同じ、というのがわかってしまうので盛り上がりにかける。

    前作と続けて読んだこと、期待が大きすぎたこともあり少し残念だったが、文章が抜群にうまいし構成も見事なので、次回作に期待。

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    2021年09月15日
  • アニーはどこにいった

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    なんかスッキリしない。読みやすいし、変な文章の絡まりがなく、自分の物語の作り方が出来る人なんだろうけど、最後に向かうにつれ、色々種明かしというか、また見えてきた所にカバーかけるみたいな、よくわからなくなった。なぜ子供の墓地がないのか?自閉症の意味、父親を刺したのは自分?炭鉱に骨があるのはなぜ?ゆっくり読んだのにわからなかった。

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    2021年05月03日
  • アニーはどこにいった

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    ネタバレ

    悪趣味で派手な装幀からアメリカものとばかり思っていたら嬉しいことにイギリスの地方ものだった。ノッティンガムシャーの閉山して久しい炭鉱町に久々に帰郷した語り手。はて何か起こるか。
    息詰まるような田舎町、不良による陰湿ないじめ、有力者の手下共の暴力となんとも鬱陶しい出来事が次々と。そして異様にハードボイルドなプロの犯罪女。うーん、期待していたイギリスの地方ものとはかなり違ってきたなあ。なんか違う、と思ったら作者、スティーヴン・キング好きなのね。道理で。ごめん、キングはあまり好きではない。
    物語が半ばを過ぎるころまでは面白い、確かに。でも残り4分の3くらいで何か期待はずれとなり、最後に至ってはえ?何

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    2021年01月24日