相原博之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人が「仮想現実」とどのような関係にあるかを「キャラ」を通して解き明かす本
最近の日本人は生身の現実よりもバーチャルな「仮想現実」にリアリティを感じる傾向が強い
キャラクターの効能やら日本における位置づけは理解できるのだが、キャラが先行しすぎていて押し付けがましく強引に論理を組み立てている感じがする箇所があった
一つ大いに共感できたところは、日本人のコミュニケーションの主体が「キャラ」であり、「キャラ」がなければその集団における居場所がないのも同然だと述べていることである
自分の意見を述べたり、話し合いをしたりといった深い
コミュニケーションよりも表層的なコミュニケーションを取るほうが -
Posted by ブクログ
「○○キャラ」というようにキャラによるパーソナリティの決定が最近多いなと感じてこの流れは何だろうと思って手にとった。
正直、人を「○○キャラ」という風に規定し、その通りの言動をしないとキャラと行動が一致しないなどという会話にやや下らなさを感じている。人間はそんなに単純ではない。
一方で、「キャラ」を立てることで人との関係を円滑にすることもできるのだなとも感じる。
キャラを立てることが「エッジ」を立てるまでの間の代わりなのか。
またキャラの決まり方が集団の中での相対的なポジションで決まる。
「対外的パーソナリティと対内的パーソナリティ」・「身体と内面」の間で整合性が取れていればいいのだ