谷川毅のレビュー一覧

  • 年月日

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    今年読んだ本で一番の衝撃を受けたっていえる。
    手垢がついたような、くだくだしいいいまわしのおされなほんはくそくらえというまでに。

    とあるサイトで知ったこの作家、少し、暫く読み浸りたい。
    中国の、ほぼ私と同じ世代の方、習近平と同対峙しているんだろう。
    中国は時にとてつもない題材、人物、そして表現スタイルを提供する。

    何がどうと言えない孤の中身、一読しかない。
    詰らない私がコメントするなど、滅相もない。

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    2023年01月21日
  • 年月日

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    山深い農村が千年に一度の日照りに襲われ村人たちが村を捨てて逃げていく中、73歳の「先じい」は目の見えない犬1匹と共に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るためにたった1人村に残り、日照りや飢餓、ネズミやオオカミと戦っていき、最後には‥

    ただおじいさんと犬が日々生き抜いていく、それだけのストーリーなのに、胸に響き、圧倒的に引き込まれ、いっきに読み終えてしまいました。
    帯のコメントで
    「洗練の正反対にある生き方がもたらす感動は、地球サイズ、いや宇宙レベルといっていいほど大きいし、深い」
    とあるのですが、まさにその通りの深い深い感動がありました。

    著者は、中国河南省の貧しい農村で生まれ、飢えと孤独

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    2024年03月16日
  • 硬きこと水のごとし

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    文化大革命とは、中国で1966年から、およそ10年も続いた革命運動である。正確には「無産階級文化大革命」といい、旧来の思想、文化、風俗、習慣を打破することで、新しいそれを打ち立てようとした社会運動であった。ただ、その実態は、産業改革「大躍進政策」に行き詰まって失脚した毛沢東の、名誉回復を狙った政治的な宣伝、プロパガンダであった。氏は自らの失敗を、旧来の思想、文化、風俗、習慣に責任転嫁したのである。つまり、文化大革命とは、先進的な階級闘争などではなく、ただの内向的な権力闘争であった。しかし、一度火のついた革命は、氏の手の内を離れて、中国全土、そして世界全体に広がった。数えきれないほどの文化財、宗

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    2020年04月12日
  • 硬きこと水のごとし

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    文章の密度が常軌を逸している。ものすごい熱量。すごく分厚い本に上下二段組で、改行のない段落が長々と続く。
    革命に夢中になりすぎる一農民の姿を描いていて、その革命への熱意が性欲と連動している。毛沢東の引用や漢詩のようなものがよくでてくるが、言いたいことは正直よくわからない。どうやら、このどたばたしてよくわからない感じが、文化大革命の混乱そのものを表現しているらしい。
    評価をつけることが難しいが、何だかすごいものを読んだなという感じはする。

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    2019年01月13日
  • 硬きこと水のごとし

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    相変わらずすげーな。いざコトに及ばんとした時に元気がなくなっちゃった兄ちゃんが革命歌聞いたら元気ビンビンになるとか何で発禁にならなかったのか、中共の言論統制も大したコトなくね?と思わせるハチャメチャ感。ノーベル賞候補とも言われてた気がするけど、莫言まではギリセーフでもこれはさすがにマズかないか。いや、ノーベル賞なんかもらえなくても好きですけどね。

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    2018年01月30日
  • 年月日

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    22冊目

    反体制な発禁本を多数発表している一方でフランツ・カフカ賞も受賞している中国の作家を初読みです。

    日照り続きの見捨てられた村で72歳の老人は全盲の犬と共に一本だけ残ったトウモロコシの苗を守ろうと奮闘。過酷な自然と対峙し、自分の生命を削りながら別の命を繋ごうとする様に、大地と共に生きる農民の気概を感じます。

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    2022年05月01日
  • 硬きこと水のごとし

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    2021.7 文革のデフォルメパロディ小説?パロディではないか‥エロいと書いてあるが全然です。革命の名のもとに繰り広げられる狂気な展開に圧倒されました。

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    2021年07月19日