デヴィッド・S・エヴァンスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1.フリクションはなにか、どのくらい大きいか、解決することで誰が得をするか?
2.プラットフォームのデザインはフリクションを減らすか、全サイドの参加者の関心のバランスは良いか?他の新規加入者よりも良いか?
3.起爆問題はどのくらい難しいか?起業家はクリティカルマスを達成する手堅い計画を持っているか?
4.プラットフォームが起爆点にたどりつき、成長してお金を生み出すような価格か?
5.マッチメイカーはより広いエコシステムの他の人とどのように協調するか?関連するリスクに直面するか?リスクがあればうまく対処できるか?
6.起業家はマーケットの反応に応じてすばやくデザインや起爆戦略を修正する -
Posted by ブクログ
マルチサイドを持つプラットフォームが、間接ネットワーク効果によって大きな成功を収める事例が目につくが、成功者の影に、不発のまま終わったプラットフォームが幾つも存在している。その成功と失敗の違いは何によるものなのかを本書は考察し示唆してくれる。それは、取引のフリクションを低減させて価値を生むことであったり、参加者の交流促進やバランスであったり、ルールや基準であったりするが、実際に成功するプラットフォームになるための具体的な要素の獲得は、試行錯誤の連続であり、資金が尽きるまでに起爆できるかどうかが問題であるといったことが記されている。
いずれにせよ、主流のミクロ経済学が教えることとは異なるプラット -
Posted by ブクログ
現在経営企画に身をおいているので、短期的な視点だけでなく、
中長期的な視点で事業を如何にドライブしていのかを、世の中の
動きと合わせて考えていかないといけないと思っており、
著者の最新作である本作品を手にしました。
世の中的には1700年代後半に起こった蒸気機関をベースに機械化が
進んだ第1次産業革命から第2次、第3次を経て、現在は第4次産業革命の
時代に入っている。
釈迦に説法ではあるが、IoT、ビッグデータ、AIといった新しい
テクノロジーをベースに産業構造の変化が起こりつつある。
技術革新が進む中、世の中の困っていることを改善する事ができる
ようになり、ものを作って、ものを売るという -
Posted by ブクログ
プラットフォーム戦略のお勉強。
①どんな場を作るのか?フリクションはあるか?
②ニワトリと卵問題はどの戦略で解決するか?
③交流を起こさせる施策は?
④プラットフォームの質の管理方法は?
⑤ビジネスモデルと価格設定は?
⑥進化する施策は?
⑦組織体制・人材は?
・プラットフォーム参加者の悪い行動を統治する
ホール・フーズ社のような伝統的ビジネスモデルの食料品店は、シングルサイド型だ。製品を買い入れ、それを顧客に再販する。ホール・フーズ社がグラノーラを買い、顧客はそれをホール・フーズから買う。顧客とグラノーラ製造者が直接に取引はしない。オープンテーブルのようなレストラン予約ビジネスは2サ -
Posted by ブクログ
プラットフォーム戦略のお勉強。
?どんな場を作るのか?フリクションはあるか?
?ニワトリと卵問題はどの戦略で解決するか?
?交流を起こさせる施策は?
?プラットフォームの質の管理方法は?
?ビジネスモデルと価格設定は?
?進化する施策は?
?組織体制・人材は?
・プラットフォーム参加者の悪い行動を統治する
ホール・フーズ社のような伝統的ビジネスモデルの食料品店は、シングルサイド型だ。製品を買い入れ、それを顧客に再販する。ホール・フーズ社がグラノーラを買い、顧客はそれをホール・フーズから買う。顧客とグラノーラ製造者が直接に取引はしない。オープンテーブルのようなレストラン予約ビジネスは2サ -
Posted by ブクログ
同じ時期に出た「プラットフォーム革命」と同じく、ビジネスモデルとしてのマルチサイド・プラットフォームについて解説。
双方とも似たような事例や理論が出てくるので重複が多いが、それぞれ独自の視点や整理がある。
・整理の上手さ、見通しの良さは「プラットフォーム革命」に軍配。
・シングルサイドのビジネスとの対比は本書が優れている。
・関節ネットワーク効果については、本書の説明ほうが腹落ちしやすい(気がする)。
・マルチサイド・プラットフォームにおける価格決定の複雑さは、本書独自の議論。
・マルチサイド・プラットフォームの価値の源泉を、フリクション(摩擦)の削減のみで説明し(「プラットフォーム革命」で