斎藤泰弘のレビュー一覧

  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

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    ダヴィンチの手稿研究者が彼の考えをベースに絵画を読み解く。科学者の先駆者として特に地質学に傾倒し世界の終末を探求したダヴィンチだが、海洋生物の化石を山中の様々な地層で発見することで過去陸が隆起した事を認識、終末は水没するとした。
    モナリザの背景の向かって右側は橋もかかり現在を示すが、左側は陸は水に削られ荒涼とした終末観を示している。モナリザそのものはザッペリの説に則り、ジュリアーノメディチの愛人で子供イッポーリトの母親とする説を支持している(が、これをサポートする実証はまだ限定されている)。

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    2017年07月07日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

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    めちゃくちゃいいわ。
    自分は美術に関心があるわけではないけれども、天才には興味がある。
    ダビンチとミケランジェロの違いについては特に興味深いが、それも最終章に書いてあった。ほかの本にも書いてある範疇のことではあるかもしれないけど、しかし、自分に知識がついてきたので、膨らませて読めた。
    釈迦と絡ませて、読むと、死を前にしたとき、人間がどうするべきか?
    その問題に、ダビンチがどう到達したか、書いてあった。
    答えは、立派に費やされた一生は快い死をもたらすであった。人類社会のために自分の一生を費やすということであった。

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    2017年04月21日
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ宮廷のエンターテイナー

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    レオナルド・ダ・ヴィンチのミラノ時代をまとめている。
    フィレンツェ時代は途中で絵画を放り出してしまうことの多いレオナルドだが、ミラノでは「白豹を抱く貴婦人」「美しき姫君」「音楽家の肖像」「最後の晩餐」等の名画を完成させているの。またミラノ公国お抱えの軍事技師・宮廷芸術家として多くのイベント・エンタメをプロデュースしていたらしい。
    描く技術は誰にも負けないのに未完に終わることの多かった絵画も(フィレンツェ時代)、斬新なアイディアながら現実的では使えない兵器もファンタスティックな祝祭の舞台や娯楽の考案のためのネタ集も、天才レオナルドらしいエピソード。
    著者はレオナルド・ダ・ヴィンチも手稿研究の第一

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    2025年06月29日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

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    ネタバレ

    あまり意識していなかったけど、レオナルドが少しリアルに感じられるようになった。実在の人だったんだというリアリティを持てたというか。
    初めから超人だったということでもなくて、でも俯瞰の視点を持って、今も人を魅了する絵を描ける人。
    しかし、絵描きというより研究者?という側面もあったんだろう。

    この本の内容は半分も理解できなかった...(論文叢書のつもりで書いたって言うから仕方ないよね!)が、ダヴィンチ研究者は彼以上の知識を持たないといけないから大変だね笑
    結局、モナリザ=ジョコンダ夫人の正体は、理想のお母さんだって。全ての母性を象徴する肖像〈空想の肖像画〉マニフィコ(ジュリアーノ・デ・メディチ)

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    2021年04月21日
  • カラー版 ダ・ヴィンチ絵画の謎

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    ネタバレ

    モナリザのモデルの謎は解けたかどうか疑問が残るが、ダヴィンチの人となり、思いはは今までになく生き生きと伝わってくる。

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    2017年05月29日