斎藤泰弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
レオナルド・ダ・ヴィンチのミラノ時代をまとめている。
フィレンツェ時代は途中で絵画を放り出してしまうことの多いレオナルドだが、ミラノでは「白豹を抱く貴婦人」「美しき姫君」「音楽家の肖像」「最後の晩餐」等の名画を完成させているの。またミラノ公国お抱えの軍事技師・宮廷芸術家として多くのイベント・エンタメをプロデュースしていたらしい。
描く技術は誰にも負けないのに未完に終わることの多かった絵画も(フィレンツェ時代)、斬新なアイディアながら現実的では使えない兵器もファンタスティックな祝祭の舞台や娯楽の考案のためのネタ集も、天才レオナルドらしいエピソード。
著者はレオナルド・ダ・ヴィンチも手稿研究の第一 -
Posted by ブクログ
ネタバレあまり意識していなかったけど、レオナルドが少しリアルに感じられるようになった。実在の人だったんだというリアリティを持てたというか。
初めから超人だったということでもなくて、でも俯瞰の視点を持って、今も人を魅了する絵を描ける人。
しかし、絵描きというより研究者?という側面もあったんだろう。
この本の内容は半分も理解できなかった...(論文叢書のつもりで書いたって言うから仕方ないよね!)が、ダヴィンチ研究者は彼以上の知識を持たないといけないから大変だね笑
結局、モナリザ=ジョコンダ夫人の正体は、理想のお母さんだって。全ての母性を象徴する肖像〈空想の肖像画〉マニフィコ(ジュリアーノ・デ・メディチ)