宮入裕昂のレビュー一覧

  • スカートのなかのひみつ。

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    全1巻完結。
    これは応援の物語である。心を閉ざしていた者、声が出せない者、生ける屍の者達にひたすら旗を降り続ける者がいることを、破天荒に奇抜に描いた物語である。巨漢男が自転車で大音響で流すボレロの正にその音楽のとおり物語の終盤に断片的なエピソードが重なり合う昂揚感に鳥肌がたった。

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    2022年07月13日
  • スカートのなかのひみつ。

    Posted by ブクログ

    【惨めな自分自身の殻を打ち破り、好奇心のままに飛び立とう】

    女装少年が厄介なデブと出逢い、秘密に満ちた泥棒計画を敢行する物語。

    人には言えない趣味という物が、誰しも大なり小なりある。
    世間一般的な常識という固定概念が、その自分らしさを奪って行く。
    少し角度を変えれば、興味関心が溢れる面白い物が身近に眠っているのに。
    女装が趣味の翔は、好奇心のままに行動する幸喜真にある泥棒計画に誘われる。
    一見関係の無いピースが一つに噛み合い、伝播し収束していく。

    そして、抱えていた秘密が暴かれる時、己の築いていた殻は打ち破られるのだ。

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    2022年10月08日
  • スカートのなかのひみつ。

    Posted by ブクログ

    ストーリーの見せ方が控えめでぼんやりしているの印象。文学的な人なら描写の隙間から趣深い何かを読み取れるのかもしれないが、自分にはいまいちピンと来なかった。
    ほかのラノベとは違う変わった本

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    2019年04月10日
  • スカートのなかのひみつ。

    購入済み

    本当に最終選考作品?

    電撃小説大賞の最終選考作品だそうですが、全く面白いと思えませんでした。

    八坂が好きになれなかったのが大きいかもしれません。
    ひたすら価値観を押し付けて、ポエムを吐き、傍若無人に振る舞い、とても不愉快でした。

    なのにやることなすこと全て正しいらしくて何もかも上手くいってしまいます。
    ほぼ全ての登場人物が彼を肯定して称賛して感謝して、彼の突飛な夢も世界の手助けによって現実のものになります。

    なろう小説でも読んでいるかのようなストレスに襲われました。

    スカートの中に秘密を抱えた人たちの話かと思いきや、その人たちを利用して八坂が好き勝手する作品でがっかりしました。

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    2023年01月04日