菊池庸介のレビュー一覧

歌麿『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』

喜多川歌麿 / 菊池庸介

喜多川歌麿の狂歌絵本三部作を余すところなく詳細に紹介。
共に書かれた狂歌についても絶妙に語訳を配置し、解説。
・まえがき 歌麿狂歌絵本の魅力　・凡例
『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』
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・翻刻 『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』
・解説 歌麿狂歌絵本の生まれた背景と三部作
・主要参考文献一覧
・編者あとがき

蔦重のアイディアからの狂歌絵本三部作。
喜多川歌麿が美人画で一世風靡する前の作品です。
自然界の生物たちの繊細な描写と狂歌の味わいが絶妙で、
歌麿の絵を再現する彫師と摺師の技巧も素晴らしい。
ちなみに「虫撰」の跋文(あとがき)は鳥山石燕です。
また、狂歌狂歌三大家を中心にした歌も、掛詞や見立てなど
趣向を凝らした機知と笑いが盛り込まれています。
酒井抱一(尻焼猿人)の歌も掲載。
ボストン美術館所蔵本の『潮干のつと』には蔦唐丸の歌が
掲載されているそうな。また、遊女瀬川は何代目なのかな？

企業買収後の統合プロセス

前田絵理 / 菊池庸介

タイトル通り、専門的内容寄りではなく、ストーリーや事例中心であり、すらすら読めた。
内容的には泥臭い印象が強いと感じるものの、アドバイザーとしての関与は限定的な(専門的知見付与やPMO支援等？)気がするので、(簡単に言えないが)事業会社でM&Aに携わるのも楽しそうだなぁと思った。
記載ある通り、PMI自体はケースバイケースであり、国の文化や感情論的な要素も多分にあるため、一般論だけでは進まないのだろうなと実感。

企業買収後の統合プロセス

前田絵理 / 菊池庸介

玉石混交だけど、自分のインプットになった部分をピックアップ。

・ガバナンス（TAA、報告）についても触れられている。p124-
・そもそも、PMI（M&A全体）が、この本で事例に出てくるような会社のように、一球入魂的な力の入れようで、リソース（社運？）をかけてるわけでもなさそう。
・意識のPMI（企業文化）は、実務上、キーとなるが、扱いが難しいと想像。
・p81　現状把握のポイントは、少ないけど、重要なものに絞り込んである。サクセッションプランも確認できるとよいかも。
・クイックウィンをみつける。
・シナジーについての誤解。p156の代表的シナジー効果。それ以降の解説参照。クロスセルなんかはやりやすいようにみえて、そうでもない。
・p195、200　組織・人事制度の統合の狙い。PMI過程で、人事制度周りの課題抽出。

企業買収後の統合プロセス

前田絵理 / 菊池庸介

クロージング日のDay 1まで、Day 1〜100、のそれぞれのプランニング。

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経営のPMI、業務のPMI、意識ののPMI