【感想・ネタバレ】歌麿『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』のレビュー

1,705円 (税込)
1,193円 (税込) 12月18日まで

5pt

5.0
1件

あらすじ

習作期の新進絵師・喜多川歌麿、ブームを経て定着していた「天明狂歌」、そこに目を付けた新興版元・蔦屋重三郎。これらを組み合わせたら――こうして生まれた「狂歌絵本」のうち、『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』の「歌麿三部作」を翻刻。美人絵の代名詞・歌麿の描く「虫・鳥・貝」と唐衣橘洲ら「狂歌三大人」を初めとする狂歌のコラボが、得体の知れない迫力を生む。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

喜多川歌麿の狂歌絵本三部作を余すところなく詳細に紹介。
共に書かれた狂歌についても絶妙に語訳を配置し、解説。
・まえがき 歌麿狂歌絵本の魅力 ・凡例
『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』
・拡大ギャラリー
・翻刻 『画本虫撰』『百千鳥狂歌合』『潮干のつと』
・解説 歌麿狂歌絵本の生まれた背景と三部作
・主要参考文献一覧
・編者あとがき

蔦重のアイディアからの狂歌絵本三部作。
喜多川歌麿が美人画で一世風靡する前の作品です。
自然界の生物たちの繊細な描写と狂歌の味わいが絶妙で、
歌麿の絵を再現する彫師と摺師の技巧も素晴らしい。
ちなみに「虫撰」の跋文(あとがき)は鳥山石燕です。
また、狂歌狂歌三大家を中心にした歌も、掛詞や見立てなど
趣向を凝らした機知と笑いが盛り込まれています。
酒井抱一(尻焼猿人)の歌も掲載。
ボストン美術館所蔵本の『潮干のつと』には蔦唐丸の歌が
掲載されているそうな。また、遊女瀬川は何代目なのかな?

0
2025年06月29日

「趣味・実用」ランキング