臼田孝のレビュー一覧

  • 新しい1キログラムの測り方

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    疑問に思っていた単位、度量衡の仕組みが全て理解できる有用な本でした。なかなか難しい理論もありましたが、今後の変更に期待です。

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    2024年07月10日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

    ネタバレ 購入済み

    わかりやすく詳細

    タイイトル通り、万有引力定数から光速、プランク定数までの「定数」に関する解説だが、まず世界を人間が捉えるための空間や時間の単位の成り立ちから話が始まる。
    距離=メートル法の確立や、時間=1秒の定義、等など、世界を把握するための基本の網目の編み方から詳しく説明してくれているし、しかもなるべく平易に、数式を使った場合もその説明を欠かさず、如何に世界を人の思考と観察を使って分析していくのかということを説明してくれる。
    『宇宙を支配する「定数」』という日本語タイトルには、なにか超越的な存在を示唆するような響きが有るが、内容に関しては、徹頭徹尾西洋科学的なアプローチ、つまり人間の能力と技術の及ぶ限り

    #深い #カッコいい

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    2022年08月01日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    実は2019年に質量と温度と電流と物理量の定義がこっそり変わっています。そういうものが今はどう定義されているのかという単位の話や、光の速さはどうやって測ってきたのかという科学史的な話など、面白い読み物でした。

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    2022年09月14日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    「科学をあなたのポケットに」というブルーバックス発刊のことば通り「科学」を身近に感じさせてくれる本。先月読んだ「数式図鑑」が数学を入口まで誘ってくれたように、本書は読者をワクワクさせながら「物理定数」の世界を見せてくれました。良書であると断言していい1冊と思います。

    著者の臼田孝さんは現在、国際度量衡委員会の幹事をされています。いわば「単位」の鉄人であり、「新しい1キログラムの測り方」(ブルーバックス)という著書もあります。

    本書はまず「物理定数」とは何かについて、フックの法則や等加速度運動を例にとって説明。そして宇宙の時空構造というマクロの世界から、素粒子が躍動するミクロの世界へと視点を

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    2022年06月29日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    物理の中の個別テーマ「力学」や「電磁気学」ではなく、物理定数という軸で横断的に見ることで、結果として物理のテーマ全体をサラッと見渡すという体験ができる。
    電流の定義が更新されているということを知らなかった。ショック。

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    2022年02月27日
  • 新しい1キログラムの測り方

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    ネタバレ

    時間や長さ、重さなどの基準が10億分の1程度かわっても日常生活には何の影響もない。が、単位と単位は相互に依存しあっているし、単位の定義の確からしさ以上の精度をもって物事は測定できない。メートル原器のように手で触れるものからより物理学的で世界中どこでも再現できる基準に変更していこうというメトロロジスとたちの熱気も伝わってくる本。
    役にも立たない知識、と言ってしまえばそれまでだが、役にたたないことこそ面白いという好例。

    ・1メートルは北極点と赤道の間の子午線の弧の1000万分の一、1キログラムは水1リットル(1メートルが定義されると10cm立方の大きさも決まる)の質量、として1798年に定められ

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    2018年08月26日
  • 新しい1キログラムの測り方

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    長さ(メートル)や重さ(キログラム)、時間(秒)など私たちの日常生活には当たり前のように様々な「単位」が存在しています。これらの単位がどのように定義されて来たのかという歴史をひもとき、そしてその定義が科学技術の発達に伴い、どう変化していくのかを易しい切り口で紹介する本です。
    かつてメートルの定義は地球の子午線を基準に定義され、基準はメートル原器という合金製の棒でした。科学技術の発達に伴い、より高精度が求められ光の波長、そして光の速度を用いた定義へと進化して行きます。
    「単位の定義以上には高精度の測定ができない」という制約が、それぞれの時代における最先端科学によって単位を定義する動機付けとなって

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    2018年06月09日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    宇宙に普遍定数はあるのか。今、普遍定数と思われているものは、本当に普遍なのか。
    そもそも定数とはなんなのか。

    定数を定めるには「測る」と言う行為が決定的に重要になる。「測る」が厳密でなければ、当然「定数」を普遍的に定めることはできない。
    ヒトは、その、測ると言う行為をどのように突き詰めて来て、今どこまで来てるのか。

    概念から始まった「定数」が、究極的な物理の現象から逆に規定されていく。

    おもしろし。

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    2023年10月28日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    ブルーバックス。最先端の研究者による、わかりやすい解説。光速、万有引力定数、電気素量など、物理定数を決定するためのこれまでの取り組みを解説。著者は産総研での計量標準総合センター長、内容は最新の2019年のプランク定数、電気素量、ボルツマン定数、アボガドロ定数の定義値化までキャッチアップされている。

    上野の科学博物館に、光速や万有引力定数を測定する展示があって、非常に良い。

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    2022年08月17日
  • 宇宙を支配する「定数」 万有引力定数から光速、プランク定数まで

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    様々な物理定数が、どのように見出され、測定され、決定されたのか。

    これは宇宙に秘められた法則を人間が仮説を立て、検証し、その仮説を自然が肯定するのか、と言う一連の流れが自然科学。(数学定数との違い。)

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    2022年05月19日
  • 新しい1キログラムの測り方

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    何気なく使っている「単位」。その裏でこんなドラマがあるとは。

    この話はぜひ中学校あたりで知ることができたら面白いのではないかと思いましたが,大人になって,「測る」ことに興味がでたから面白いのかもしれないとも思いました。

    私たちの世界がいかに誰かの支えによって安定しているかがわかるお話でした。

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    2021年02月16日
  • 新しい1キログラムの測り方

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    質量の基準が実体としてのキログラム原器から物理定数を基準とした抽象的な定義へと変わることを最近の報道で見かける。本書では、まさにその定義変更に携わった著者が、質量だけでなく、様々な「単位」について解説している。
    もっとも、新しいキログラムの定義は、プランク定数やアボガドロ数を用いるなど、素人から見ると概念的で、正確さ(誤差)は減るものの、イメージはしにくい。その上、本書の前半の「長さ」(メートル)の定義の仕方について、原器から光速を基準としたものに変更する部分の記載で、「時間」(秒)が誤差なく決定できるということが何の説明もなく前提とされていて、そこで引っかかってしまった。
    というわけで、少々

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    2019年01月02日