フィリップファーンバックのレビュー一覧

  • 知ってるつもり 無知の科学
    いわゆる「無知の知」に関連する最新の知見に触れることができる。身近に情報が溢れ、知らずのうちに「知っている」感覚に陥ってしまうため、自身の理解度に対して常に謙虚でいる姿勢が必要だと感じた。

    また、誤った情報を強固に信じている人々に対して、考えを軟化してもらうアプローチについても述べられており、非常...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    人は自身を過大評価する。なのにこのような大きな文明を維持できている。なぜか?人間がどのように思考し、知っていると「錯覚」し、それで時に問題が起きたり、あるいはうまく物事が進むのか?が軽妙な語り口で、読者にも気づかせるように書かれている。非常に注意深くかかれ、「知っていると錯覚する」ことについても利点...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
     スティーブン・スローマン他が取り組んだ、壮大な問い、私たちはなぜ自分の知識を過大評価するのか。知ってるつもりになって、平気で生活しているのか。トイレの水の流れる仕組み、自転車が動く仕組み、など日常的に使っているのに、簡単に説明できないことがたくさんある。
     我々は、分かった気になっているだけなんだ...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    主題はすでに題名に書かれている。
    「なぜに」「いかに」を読み進める本。
    読むだけでも楽しいけど、自身の謙虚さを育てる助けにもなれば、他人様を受け入れる助けにもなるやも。
  • 知ってるつもり 無知の科学
    笑えてくるほどおもしろい、人間にとっての知識の本質的な本。SNS等に散見される南郭濫吹な人々も仕方ないのかなと諦観できるようになれるかも…?行動経済学や認知心理学の本を読むときの前提知識として読むべき。
  • 知ってるつもり 無知の科学
    本書の結論は、「知能は特定の個人ではなく、コミュニティの中に存在する」です。
    個人は驚くほど無知であり、人類を発展させたのは、集団(コミュニティ)がもっている知性であることをいっています。
    巻末に、本書の三つの主題、「無知」、「知識の錯覚」、「知識のコミュニティ」が書かれています。

    「無知」
    ・個...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    タイトルから自分が勝手にイメージした内容とは異なっていましたが、「読んでよかった」と思えた本です。
    「ヒトは、自分自身が思っているほど、物事を理解していない」ということについては、自分自身のこととしても何度も体験したことがありますし、他人を見ていても何度も経験したことがあるので、ヒトにはそういう傾向...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    めちゃくちゃ面白かったです。
    「人は自分が思っているほど、物事を知らないよ❕」という事実を、様々な研究を通じて丁寧に考察しています。
    「自分の知っている境界線を知る❕」を知るというのは大事なことだと思う反面、「俺は、何でも知っているぞ!」という自信も必要だとも思いました。
    なかなか深いテーマで面白か...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    いかに自分が「無知であるか」を知れる良書。

    知らないことは知らないと認めること、
    「なぜ?」と自問し、思い上がりを捨てることが第一歩
    (知識の錯覚を自覚する)

    認知的分業は、人が学習する内容に大きな影響を及ぼし、個人は自らの役割にさらに特化するようになる
    →その気になれば、その役割を与えられれば...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    理解していると思っていたのに、いざ説明を求められるとどう答えればいいか分からない。そんな「分かったつもり」の状態になっていることは自分も多々あるが、それは人間が、様々な知識を持った人々が集まり形成する知識コミュニティの中で生きているために起こる錯覚である。知識を共有してもらうことで、外から得た知識を...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    「無知の知」の科学的解説。「知識のコミュニティ」がポイント。面白くてグイグイ引き込まれた。
    目新しい話がそんなに多かったわけではないのだが、重要な示唆を与えてもらった気がする。もう少しよく考えてきちんと消化したい。

    概要
    ・思考は有効な行動をとる能力の延長として進化
    ・思考は因果的推論が得意
    →個...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
     複雑な世界をすべて理解することなどできないため、人間の知性は新たな状況下での意思決定に最も役立つ情報だけを抽出するように進化してきた。我々は自身の外部、"知識のコミュニティ"に蓄えられた情報に頼って生きており、認知的分業を行っている。そこには、外から入手できる知識と頭の中にある知識を混同して自分が...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    前半が特に面白かった。無知と錯覚。人は自分が思う以上に表面的な事しかわかっていない。思考の目的は行動。因果関係の推論。
    知識のコミュニティは諸刃の剣。集団浅慮。真摯に学ぶ事、知識のコミュニティの恩恵を享受しつつ、そこに貢献しようとする姿勢が重要。
  • 知ってるつもり 無知の科学
    【背景】
    ①なぜ読むか
    脳の中の幽霊を読んで認知科学に興味をもった。
    ②何を得たいか
    知っていると錯覚する原因を知り、自身の無知に気づく力を得たい
    ③読後の目標
    それを抽象化し教育や自身の学習に生かす。

    【著者】
    スティーブン・スローマン
    フィリップ・ファーンバック
    【出版社】
    ハヤカワノンフィク...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
     人間は知っていると思っていることを、実は知らない。このように、本当は良く知らないことを、なぜ人は知っていると思ってしまうのか、本書は、最新の認知科学の知見に基づき、豊富な実例をもって解説してくれる。

     また、個人レベルでは人間の認識には限界があり、間違った考えを持ちがちであるのに、どうしてこれほ...続きを読む
  • 知ってるつもり 無知の科学
    2021-09-15
    「無知は恥ではない。無知を恥と思わないことが恥なのである。」という格言をどこで聞いたのかさえ、ググッたらすぐにわかるくらい、コミュニティは賢い。(けどどこで聞いたのかは分からない)
    大事なのは、その賢さに全面降伏するのではなく、心の片隅で疑いを持つこと。何を信じるかだけは、自ら...続きを読む
  • ポスト産業資本主義における差異を生み出すもの 「顔」を見せることが価値を生む時代へ(インタビュー)