文豪の娘だった主人公。父親と同業の文筆家の道を選んでしまう。元々の細やかな感性が自分を苦しめてしまう気質を持っていた。
父親と母親の喪失によって自身も崩壊した中、料理上手で自分の事を全く知らない男性に出会う。好奇心という棘のない存在。何処かで居心地の良さを感じ結婚。
人生って、ちょっとの時間と巡り合わせで、思わぬ方向に切り替わってしまうよね。
この作者は、登場人物それぞれの心地をはっきりとした言葉で表現しなかったので、何処で回収するんだろうかと気を揉んでいたけれど、それは最後の最後で束ねられて、とりあえずホッとしました。