マーガレット・ドラブルのレビュー一覧

  • 昏い水

    Posted by ブクログ

    老人施設の調査研究を仕事にするフランチェスカ、とその息子で今はカナリア諸島に滞在中のクリストファーという二人の人物を軸にして、二人をめぐる家族、友人、知人が多彩に出入り、交錯する。短い章ごとに視点人物が入れ替わり、それぞれの視点で語られる挿話は、人物の内省やさりげない日常の断片であったり過去の回想であったりと様々だが、ひとまずは老いを主題にしていると言っていいだろう。

    とうに七十の坂を越えながら、見知らぬ他人と何時間も一緒に過ごすのが苦痛という理由で、一人プジョーを駆ってイングランド中を駆け巡るフランが出会うのは、老人がその大半。迫りくる死期、弱りつつある身体能力、病からくる痛みと向き合いな

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    2018年04月24日
  • 昏い水

    Posted by ブクログ

    ちょっと波長が合わないというか、期待はずれだった。70歳のエネルギッシュな女性と、その周りの人々、それぞれの視点から書かれている。碾臼は共感できる部分は合ったけど。


    やっぱり生々しく、あからさますぎるんだな。自分語りのエゴの出方が自分は苦手だった。皮肉な感じも、スパイスとして素材の良さを引き立ててる訳でもなく、自分には不愉快に感じた。

    結構疲れたなあ。トラブルを褒めないといけないような雰囲気があり非常にうっとおしいが、自分はこの本には惹かれなかった。

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    2018年09月15日