桝田淳二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあまり期待せずに読み始めたが、存外に面白かった本。
「第二次世界大戦中の日本企業による強制労働の賃金請求訴訟」も面白かったが、長年の疑問を解いてくれた本でもあった。
その疑問とは、「仲裁手続の中でDiscoveryは採用されるか?だ。」枡田弁護士は実務として経験した仲裁手続の中で、語っている。
「仲裁の具体的手続きは、仲裁開始の直後に当事者間で話し合われ、最終的に仲裁人により決められる。(中略)特に重要なのはディスカバリーを行うか、否か、行うとした場合どの範囲まで行うか、提出する書類の翻訳はどちらがするのかといった点である。」