左三川郁子のレビュー一覧

  • 金融正常化へのジレンマ

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    ネタバレ

    「戦前・戦時期の金融市場」「日本経済のマクロ分析」と過去の経緯を知ったうえで、金融政策として何をしてきたのか?を総合的に補完する為に本書を読みました。

    結果、金本位制から脱却した「信用」に基づいた現代貨幣のなかで、中央銀行が答えのない中で様々な手を打ってきたことが歴史とマクロ観点でまとめられた良書。

    下手なwebメディアで中途半端に歪められた情報をあさるくらいなら、本書を読んだ方がいいでしょう。

    興味深かったのが、日銀がETF・REITや長期債券まで買ってることで、出口戦略でほぼ確定している損失をどのように補填するのか?ってとこですね。ここらへんは法制度含め明確な会計の仕方や対応方法が決

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    2020年06月26日
  • 金融正常化へのジレンマ

    Posted by ブクログ

    アメリカは、量的緩和を利子に換算した影の利子率によると、2014年からすでに引き締めだった。

    期待インフレ率が2%で長期金利を0%にできるのは、実質均衡利子率(自然利子率)が―2%の場合だけ。

    スイスは1%でもデフレを防げると考えていたが、その後十分でなかったことがわかった。1%のインフレ目標は常にデフレ圧力にさらされることになる。

    日本はフィリップス曲線の傾きが小さい=失業率と物価賃金の相関性が低い。バブル時代も物価は安定していた。

    日銀は、銀行が保有する株をマクロプルーデンス政策のために購入した経験がある。現在のように巨額のETFを買うことを宣言しているのは異例。

    長期国債の買い

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    2019年10月21日