ケイジ・ベイカーのレビュー一覧

  • 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

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    有史以前、人類誕生の時代から暗躍している秘密結社<カンパニー>。これこそ時間旅行と不老不死の技術を手に入れた真なる秘密結社であり、その他の秘密結社といわれるものは<カンパニー>の存在を隠すダミーでしかない。
    その<カンパニー>のエージェントたちの関与した事件の数々を収録した短編集。この作品のエージェントたちは、(タイプはさまざまだけれど)秘密結社の構成員というより大企業の末端構成員という感じ。いかにも秘密結社的に邪魔者を排除したり戦争を引き起こしたりはするけれど、基本的にビジネスなので希少生物が絶滅する前に保護するといっても、それが商売になるからやるだけ。命令だからするだけ。やりたい仕事ができれば幸せ。他のタイムパトロールものと違って使命感とか悲壮感とは無縁です。ちょっと毛色の変わった、時間SFの詰め合わせでした。

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    2012年12月22日
  • 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

    Posted by ブクログ

    ああ、ね、日本語訳されてない面白いシリーズって、まだまだたくさんあるんだろうな。
    ということで時間結社<カンパニー>シリーズの本邦初翻訳短篇集。

    カンパニーのエージェントが完璧じゃないところがね。
    天才アレックはどうなるんだろう?筆者はもういないけれど、続きはあるのだろうか。
    また翻訳されますように。

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    2018年11月14日
  • 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オムニバス形式の「カンパニー」のお話。
    カンパニー所属の不老不死なエージェント達が時間を移動して、儲かりそうでかつタイムラインを壊さないような案件を探してコソコソうろついているw
    理由がわからないんだけど、「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア」の「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」を連想するんだよねぇ。
    面白かったので、作者の今後に期待。

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    2013年04月11日
  • 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

    Posted by ブクログ

    丈ちゃんオススメの本

     600pを超える15の短編集。それぞれの時代においてサイボーグ化したエージェントが、それぞれに活躍するファンタジーである。

     複数登場するエージェントに感情移入できるかどうかってところが楽しむコツなんだが、外国作品だからか、そこが多少難しい。人間味を感じさせる好々爺ジョゼフも良いが、人間になりたいサイボーグのヒロイン・メンドーサや成長を続ける少年アレックなんかが、私の好みかな。


     序文はエージェントの紹介っぽい「ゼウスの猟犬たち」、メンドーサがブドウの樹の下の過去の事件を発見してしまう「貴腐」、役割がイマイチわかんない「スマート・アレック」、出来損ないエージェントの存在を示す「カルーギン博士の逮捕に関連する事実について」、種の起源を描く「オールド・フラット・トップ」、知性体となったシェイクスピアとスマート・アレックの「ここに葬られし亡骸」、作家スティーヴンスンに原稿を依頼するジョゼフのドタバタ喜劇「リテラリー・エージェント」とここまでで半分。

     永遠の夢アトランティスからUFOにつながるメンドーサの「レムリアは甦る!」、舞台が船だからなのかイマイチ乗れなかった「グラッドストーン号の遭難」、シリーズ中で私がけっこう好きなエージェントのアレックの萌芽を『地球へ』風の選別試験で描く「モンスター・ストーリー」、アウストラロピテクスをして、サイボーグたるエージェントを語る「ハヌマーン」、エージェントに残るジョゼフの暖かいハートを描く「スタジオの便利屋、マリブの海に消ゆ」、アレックの思春期を描く「将来有望な少年」、若者ルイスと美女キウが古文書をめぐり活躍する、本作唯一と言える人類との接近遭遇物語「黄衣の女王」、そしてラストはエージェント同士の諍い「ハーランズ・ランディングのホテルにて」。

     楽しめる物語だ。この世界でのエージェントたちの活躍をもっと読みたいな。作者は死に、妹が引き継ぐらしい。それもまたいいじゃないか。

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    2013年09月01日