和田智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
和田智(著者)と奥山清行は共にムサビ出身で、欧米で第一線のカーデザイナーとして活躍して来た、この二人がほぼ同時期に日本に戻って、日本からデザイン発信しようと模索しているのも二人の共通点であり、彼等の力で沈滞した日本が変わるきっかけになると面白い。
彼等の今後の活躍に期待したい。
デザインを志す人だけではなく、普通に暮らす一般人にとっても示唆の多い本だ。
61ページの一文
”子どもの頃からすべてを与えられ、何不自由なく暮らしてきた若い世代には「本質」の意味を知る機会はありません。「現象」の中で流れて生きるのが普通であり、疑問を抱くことすらないかもしれません。今、若者に限らず大人も皆、「本質 -
Posted by ブクログ
ネタバレアウディでのデザイナー経験をもとに、ドイツのデザイン論やドイツ人の思考型式など、『ドイツ的なこと』を様々なエピソードを踏まえて、分かりやすく説明している。著者個人の体験によって肉付けされているため、ただの浅はかな文化論に終わることなく、文章が生き生きとしており、非常に読みごたえがある。
また、アウディのただ一人の日本人デザイナーとして、自分の日本的な良さを立ち返るエピソードにも、同様に説得力がある。
全体としては、非常に読みやすく、なおかつ示唆に富んでいて、デザイナーや車好きでなくても楽しめる本です。
私はデザイナーではないため、理解が浅いかもしれないがそれでも十分楽しめました。 -
Posted by ブクログ
日産のカーデザイナーとして初代セフィーロなどを設計し、その後、AUDIに転じて、A6,Q7,世界で最も美しいクルマといわれるA5を世に出した和田智さんの本。
現在のAUDIの格好良さ、ブランド力向上の源流であるシングルフレームグリルをデザインしたのが同時代の日本人であるというのは誇らしく、そういうサクセスストーリーとして読んでもいい。
ではなぜ日本の会社でできないのかという日欧の働き方の差という企業組織、風土、あるいは広く文化の差について考えるのも面白い。
また、どうしたら和田さんのようなセンス、タレントが育つのかと、子供の教育のためのテキストとしてもためになる。
著者曰く、子供に何かを -
Posted by ブクログ
SW DESIGN TOKYO 代表となった和田氏。
かつて、GOOD DESIGN EXIPOの公開審査会場で
外国車としてはきわめて稀だが、
Audi A6のデザインを自らプレゼンした。
そのとき、EXIPO自体を否定するような、ふと漏らした一言が気になった。
趣旨は、
「これからを託すデザイナーにとって、
こういうたくさんのデザインに中に、身をおくことが、
果たしていいことなのか?」
ドイツなどヨーロッパで求められるのは、
ブランドの過去の歴史からの未来への過程でのデザイン。
つまり、答えは自身の中にある。周囲のデザインから導くのではない。
ということなのだろう。
Audiをや