大森洋平のレビュー一覧

  • 考証要集2 蔵出し NHK時代考証資料

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     時代劇ファン必携の書第2弾。2018年末の刊行なので、大河ドラマなら「おんな城主直虎」や「西郷どん」、朝ドラは「あさが来た」「べっぴんさん」などかなり最近の作品にも触れられているのがうれしい。作品名は出していないが某大河ドラマでロシアンルーレットをやってしまったのはまずかった、など必ずしも考証に従って脚本を変えられるわけではないのだとわかる裏話が面白い。また、昔の人の美しい言葉遣いや、日常的に使われている語句が日本語として正しい用法かどうかも学べるし、根拠となる参考図書が山ほど紹介されていてとても得るものが多い本。
     特に「若手のディレクターが昭和40年代の映像を見ていて、駅改札の鋏の音の正

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    2021年03月19日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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     NHKの大河ドラマや朝ドラ、歴史ドキュメンタリーなど番組制作時に欠かせない時代考証のノウハウを語句のアイウエオ順に事典形式でまとめたもので、時代劇ファンにはたまらない本。もともとはNHK職員向けに作成された内部資料なのでパッと引けて読みやすい。時代考証は大事だけれど、そのためにドラマがつまらなくなっては元も子もないという著者のスタンスに激しく同意。時代劇を見る時に「史実とは多少違っていても、その方が面白い場合もある」という寛容な考え方を持っていた方がドラマをより楽しめるのは必然だ。と同時に、「NHKにしたり顔で間違いを指摘してくる視聴者って相当多いのだろうなあ」とちょっと気の毒にもなり、そこ

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    2021年03月19日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    時代考証を知っていると、ドラマだけでなく小説も楽しめる。大河ドラマなどで様々な時代物を制作しているNHK。その職員向け資料には、時折見せる「~しましょう。」という言葉遣いに後進への愛を感じる。「大河はあくまで歴史に仮託したファンタジー」その上で、歴史に忠実であろうとするテレビ制作者の心意気よ!

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    2017年08月19日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    確かに色々な本とかぶっているところがあって、色々な説もあるし、勉強にはなるけど、というのがこの手の本なのだけれど、作者のコメントがいちいち秀逸で、爆笑しながら読んだ。これ、1冊だけではもったいない。

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    2014年06月23日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    こういう立派な資料があるのに、NHKでも時々時代考証を間違えているからなぁ…。他は推して知るべし。やれやれ。

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    2013年12月21日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    ネタバレ

    考証要集~秘伝!NHK時代考証資料

    NHKの時代考証担当者がまとめた(五十音配列)辞書形式の本。
    大河ドラマや戦争物などで時代考証をする場合は、専門の先生にお願いするが、それだけだと時代考証は進まないらしい。担当者が普段から資料を読んだり、専門職(僧侶や自衛官など)に取材したりして、雑学的な知識を蓄えておくことが不可欠だとのこと。細かい点は専門家にかなうわけがないが、専門家がこだわり出すと先に進まないので雑学的に知っている古典の一文などを挙げて解決していくらしい。

    考証対象は言葉だけでなく、動作なども含まれる。例えば、江戸時代に人を評価するときに拍手はしなかった、など。

    これは辞書として

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    2021年03月15日
  • 考証要集2 蔵出し NHK時代考証資料

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    ネタバレ

    ドラマはあくまでフィクションだとわかっているからこそ、その世界を丁寧に作り込んで欲しいと思う。
    著者がこれほどまでに注意を喚起しているのに、時代考証に疑問を抱いてしまうようなドラマがNHKにも時折ある。

    出版社に校閲部があるように、テレビ局や映画・ドラマの制作会社には時代考証の専門家を置き、更新を育てなくてはいけないのではないかと思うのだけど。

    漠然と本を読んでいても、時代考証というのは全然身につかない。
    私が読んだことのある本も何冊かが考証のタネ本になっているけれど、時代観なんてまったく気にしたことなかったもんなあ。

    というか、昭和の世相がもうわからない。
    大体40年代に流行ったもの、

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    2019年08月28日
  • 考証要集2 蔵出し NHK時代考証資料

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    NHK時代考証資料第2弾! 書店に並べられているのを見て即購入。前作同様に五十音順に事物を解説。それぞれの時代で注意すべきところが、まだまだ沢山ある。現代の道具立てで製作するドラマ等にリアリティを持たせるのは大変だな~

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    2019年04月06日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    目からウロコ・・・あぁ、この言葉は明治以降なのか!
    と、言葉や事象の時代考証で大事な事実が
    たっぷり載ってて楽しませてもらいました(*^_^*)
    「太陽」「青年」「自由」とか、
    江戸時代には使われなかった言葉なのね。
    時代劇を観るのが楽しくなりそうw

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    2017年10月17日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    去年の、文春文庫秋の100冊フェアの1冊。
    言葉が五十音順に並んでいて、辞書のようにぽつぽつと拾い読みできる。
    私はもちろん順番に全て読みましたが。

    時代考証というのは、時代劇と現代劇の間にだけ必要なのではなく、例えばパソコン用語の「立ち上げる」は、いつから使われ始めたのか、とか、ラーメンの呼び名の遍歴とか、多岐にわたっていてものすごく面白い。

    日清戦争の頃までは「南京そば」。それから「支那そば」。
    屋台の「支那そば屋」の登場は関東大震災後。
    「中華そば」は昭和13年以降。
    太平洋戦争後に「ラーメン」が一般化。

    口癖
    「国益だなあ」大正天皇の口癖
    「ヨイカラ ヨイカラ」明治天皇の口癖

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    2015年09月05日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    「ヒメジョオン、ハルジオンは戦後の帰化植物だから時代劇ロケでは片っ端から抜く事」
    「馬は右側から乗る。左からは間違い」
    「“死に様”はあるが“生き様”は戦後の造語だから使ってはいけない」
    など、時代劇のあら探しに役立つ一冊。
    NHKで大河ドラマなどの時代考証を担当されている方なので、俳優さんの名を挙げて褒めたりも。
    また、ドラマの時代考証に専門的なクレームを入れる視聴者がいることに驚かされるやら呆れるやら。
    辞書形式であいうえお順になっているので、暇な時に適当なページを開いて読めるのも気楽でいい。

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    2015年03月26日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    学術書ではないので、
    作者の一言が入っていたり
    河童の項のように
    全然考証になってなかったり
    遊びの部分が楽しい。
    ところどころ大笑い。

    すごく余計な事とは思うが、
    ひとつ、、、
    雪の結晶は
    肉眼で見える日もあるので
    雪国では大昔から認識されていたと
    思う。
    虫眼鏡なくても大丈夫。

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    2014年11月10日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    「歴史」は「一本の釘」であり、「時代考証」は「その釘をしっかり打ち込む作業」というとおり、NHKの時代劇の時代考証の正確さをうかがい知ることができる資料。言い回しや劇中に使用されている物の説明に加え、作者のちょっとした一言が面白い。『三行半(みくだりはん):江戸時代の「梨園状兼再婚認可状」たる三行半は夫から妻に与えるもので、その逆は絶対ない。しばしば「女優○○、亭主に三行半!」等と出るが、無知蒙昧の極だから真似してはいけない。』持っておくと時代劇が面白くなる。戦中・戦後の用例もあり。

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    2014年10月28日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    【初心者】~OK
    あいうえお順の事典形式で項目別に楽しめる。
    試しに引いてみると面白いもの→【絶対】【オーストラリア】

    ※川崎と横浜を相模でなく武蔵としてるのは高評価!
    ただし俺も教わった話だが横浜は泉区などが相模国だ!
    世の中面白いことがたくさんあるな!

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    2014年06月24日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    けっこう目からウロコもの。

    資料としても、フツーの読み物としても面白い。

    時代劇つくるヒトたちは、大変なのだな。

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    2014年03月26日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    例えば『マジ【まじ】 「え、マジか?」といった言い方は江戸時代からあり、一八世紀末にはかなり流行ったという』…のように、時代劇製作にかかるニッチな考証を集めて辞典風にまとめた本。
    『「××を出さずに済みました」という消極的な成功』って表現に目からウロコが落ちやした(キリシタン)。

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    2014年01月27日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    面白かった。
    特に旧日本軍関連の項目が興味深かった。
    例えば、「〜であります」は陸軍式で海軍では使わなかったとか、憲兵が民間人に対して怒鳴ったり殴ったりすることはなかったとか…

    他にも、きつねうどんや鍋焼きうどんは江戸時代にはなかったとか。
    こういう間違ったままのイメージを持ってることって多いんだなと。

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    2014年01月03日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    言葉や物、慣習など、おかしなものを作らないために気をつけないといけないことは、山のようにあることがわかる。

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    2024年04月16日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    テレビの時代劇。
    時代考証を担当する「先生」以外に、テレビ局のスタッフの側でも担当がいるらしい。
    本書の著者は、NHKでそのような仕事にかかわってきた人。
    「歴史の隙間産業」と自称する。
    後輩たちの参考に供するための、これまでの資料を書籍化したそうだ。

    まず、タイトルにやられた。
    元は源信の『往生要集』だが、ここにあるようなことを抑えていないと、まさにそのドラマが「往生」する。
    たしかに、一向一揆のの農民が掲げているのぼりに「南無阿弥陀仏」と新字体で書いてあったら、合戦シーンにセイタカアワダチソウやヒメジョオンが映り込んでいたら、と思うと笑える。

    扱う範囲は幅広い。
    服装、食べ物、葬儀など

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    2020年03月08日
  • 考証要集 秘伝! NHK時代考証資料

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    NHKの時代考証要の資料をアレンジしたもの。
    日本古来のものだと思っていたものが、意外と新しかったり、逆に新しいと思っていたものが古かったりと「目からウロコ」でした。
    「目からウロコ」も江戸時代では使わなかったそうで。
    参考資料が書いてあるのも、今度はそちらも読んでみようという気になって良いです。

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    2016年04月01日