アレックス・モザドのレビュー一覧
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『プラットフォーム革命』読んだ。北米・中国の巨大プラットフォーム群を、各ビジネスモデルに沿って丁寧に解説。マクロミクロの両面からプラットフォームビジネスの原理・法則に迫る一冊で、限界費用ゼロゲームの盛者必衰性のエゲツなさも手の取るように伝わる。
プラットフォームは、ユーザーとリソースからなり、好きなときにアクセスできるスケール化可能な大型ネットワークを作る。また、プラットフォームは、ユーザーが交流し、取引ができるコミュニティーと市場を作る。p49
直線的なビジネスが、商品やサービスを作ることで価値を生み出すのに対して、プラットフォームはつながりを作り、取引を「製造する」ことで価値を生み出す。GMは自動車を作るが、ウーバーはドライバーと乗客の取引を作る。ただし輸送そのものをするのではなく、ドライバーと乗客のつながりと、両者間の価値交換を円滑化する。p62
コア取引を円滑化するために、
1. オーディエンス構築
2. マッチメーキング
3. 中核的ツールとサービスの提供
4. ルールと基準の設定
p64
プラットフォームはインターネットから自然に生まれたビジネスモデルー純粋に限界費用ゼロの情報ビジネスだ。それはデータを使って取引を円滑化し、ネットワーク化された生産を可能にする。生産の限界費用が低いということは、原価が売上高を上回るペースで増えないことを意味する。p125
ユニットエコノミクス(顧客獲得コストと売上高のバランス)のおかげで、プラットフォーム企業は理論的には市場そのものと同規模まで拡大できる。p126 -
Posted by ブクログ
プラットフォームビジネスの教科書的な本でわかりやすい。
従来の直線的なビジネスモデルとプラットフォームビジネスの違いについて、それがテクノロジー、インターネット世界の進展とともに変化していく中で、具体的な企業の事例から論じられている。
また、プラットフォームビジネスはどのように構築すればよいか、成功事例をもとにそのヒントについて学ぶことができる。多くの企業、誰もが構築すること自体はできるがネットワーク外部性を働かせていかにスケールさせるか、ユーザーの心理をついた仕掛け、進め方、法規制との向き合い方など、さまざまなことを考慮して進める必要があり、考えるためのヒントについて得られる本。 -
Posted by ブクログ
本書はアプリ開発だけでなくプラットフォーム事業者へのコンサルなどを行っている企業(アプリコ)の創業者のモザド氏などによるプラットフォームビジネスの解説書です。原題は”Modern Monopolies”ということで近代の独占、つまりプラットフォームはこれまでとは違う独占形態を生み出しているということなのですが、中身の主張を読むと必ずしもそうとは言えません。むしろ独占できたとしてもその期間は非常に短いだろうということや、これまでネットワークを席巻したプラットフォームが一転してあっという間に凋落する事例をたくさん紹介しています。
まず感銘を受けた点について。さすがにプラットフォーム事業を数多く間近で見ていただけあって、プラットフォーム事業の特徴や成否を分ける細かな機微などについては具体的かつ説得力があり面白いと思いました。プラットフォーム事業がいかにこれまでの直線的なバリューチェーン企業と異なるか、については特に興味深く読みました。
他方、プラットフォーム事業を概念的に語るパートについては正直首をかしげる箇所がいくつかありました。前半部分でプラットフォーム事業がいかに20世紀までの直線的なビジネスモデルと違うかを力説しておきながら、「プラットフォームは取引の「工場」である」といった表現を使っていて、マルクスの生産中心価値観を引きずっている感じをうけました(工場という表現を意図的に使っているのはあえて古い頭の人にもわかりやすいように、という配慮なのでしょうか)。また第6章ではプラットフォーム事業は「見える手」で動いているという表現を使っていて、これはアダム・スミスの「見えざる手」との対比で使っているとは思うのですが、書いてある内容を見ると、見える手ではなく、見えざる手であります。本書では、プラットフォーム事業は「オーディエンス構築」「マッチメーキング」「中核的ツールとサービスの提供」「ルールと基準の設定」において「見える手」がユーザーの行動を決めているとのことですが、これらを見える手が決めていたら恐ろしい世界です(入りたくもないプラットフォームに無理矢理加盟させられるのかという話です)。アダム・スミスの見えざる手とは、市場の価格がシグナルとして生産者、消費者の行動を誘導する、そして落ち着くところに落ち着く、というロジックですが、プラットフォーム事業でもユーザーへのインセンティブ(補助金、利用料金など)を通じてプロデューサーもしくは消費者を誘導(勧誘)しようとしているわけで、これは見えざる手と同じです。「見える手」という表現は終始違和感を持ちました。プラットフォーム事業の事例や細かい機微(戦術など成否を分けた要因など)はとても面白いと思いましたが、大局観や言葉の定義は正直あまり感銘を受けませんでしたので星3つとさせていただきました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生産者と消費者をつなぐことが、プラットフォームのメリット。プラットフォームは在庫を持たず、多くの生産者と消費者をつなぐことで、手数料をもらうビジネス。
プラットフォームそれ自体は参入障壁は低いため、如何にして巨大なネットワークを作れるかがトップに立てるかを決める。だから、最初は登録料無料などで、多くのユーザを集めることから始まる。無料にするメリットとして、ユーザが集まらないと効果が出ない仕組みの場合、初期フェーズにおいてユーザ離れを防ぐためにもなる。例えば、ウーバーは、ドライバーが多くなればなるほど、待ち時間も減るし、運賃も減る。でも初期フェーズはドライバーが少ないので、待っても来ない、なんてことはざらにある。
そして、多くの人が入ってくるので、悪質者を除く仕組み、評価機能は必須である。 -
Posted by ブクログ
最近プラットフォームと言うことばを
よく聞きます。
でも
”プラットフォームって何?”
って聞かれると、明確に言葉にするのは難しいものです。
本日ご紹介する本は、
プラットフォームビジネスについて
紹介した1冊。
ポイントは
「価値」
何かの価値を消費者に提供できるのは
コンテンツホルダー
プラットフォーマー
のどちらかです。
コンテンツは価値の内容。
価値あるものを生み出したり、見出したりすることで、
その価値を消費者に提供できます。
プラットフォームは
消費者とコンテンツホルダーを円滑に結びつけるもの。
そこに、消費者とコンテンツホルダーの両方に価値が発生します。
「スマートフォン業界」
スマートフォン業界は大きな意味でプラットフォームビジネスです。
iOSとアンドロイドは消費者と開発者を結びつけるネットワークを構築しています。
端末やアプリは、コンテンツです。
iOSやアンドロイドが動く端末が供給され
さらにその上で動くアプリが供給されることで
消費者が価値を受けられます。
「プラットフォームの価値」
プラットフォームにとって肝心なのはネットワークの価値
ユーザーが増えるに従い、プラットフォームの価値は指数的に高くなります。
そして、誰がそのネットワークに参加しているのかも重要です。
メーカー企業は商品の機能を磨くことに専念していて、
コミュニティのことはさほど考えないことが多いですが、
今後、どのようなコミュニティを築き、
誰に参加してもらうかがより重要になってきます。
プラットフォームと言う
ぼやっとしたものが理解できる一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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スマートフォン業界で一番重要なのは端末ではない。プラットフォームだ
ブラックベリーはキーボードにこだわったが、重要な魅力ではなかった
ソフトウエアは、いずれ誰かにコピーされ、改良され、もっと安くなるのを止められない
ソフトウエアだけならコモディティに過ぎない
プラットフォームはコネクションを円滑にすることに専念し、生産の限界費用を無くす。
プラットフォームはユーザー同士のつながりを作り、その取引を製造することで価値を生み出す。
プラットフォームの最初の目標は、ユーザーが得られる価値が、参加コストを上回るポイントに達すること
大型プラットフォームの周囲に派生的ビジネスが生まれる
商品はコモディティ化するが、プラットフォームはしない
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◆目次◆
第1章 プラットフォームが世界を食い尽くす
第2章 ハイエク対コンピューター
第3章 限界費用ゼロの会社
第4章 現代の独占
第5章 ビリオンダラー企業をデザインする
第6章 見える手
第7章 ネットワークに仕事を任せよう
第8章 なぜプラットフォームは失敗するのか、どうすれば失敗を避けられるのか
結論 次のビッグチャンスを見つける方法
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