タイトルに「コスパ」とあるので、ただ値段に注目しただけのアイテム紹介なのかなと思ったら違った。どちらかというと「永く愛用できるもの」という視点だった。それでかつ、挑戦するハードルが高すぎない価格帯のものが紹介されていた。
ちゃんとそのような哲学みたいなものがあって、こだわりを感じれた。
お手頃価格な服って、一歩間違えると野暮ったくなってしまうイメージ。他のアイテムとの組み合わせやサイズ感が大事そう。
この本では、アイテムごとに使い方の例が載せられてて、分かりやすかった。やはり、全身がコスパのいいプチプラ服でまとめるのではなく、あくまで着回しが多かったり、都度洗濯が必要だったりするもの中心なのかな…という印象。
また、ブランドごとにおすすめのアイテムや、そのブランドの特色などが紹介されているのも面白かった。
今までも買ったことがある身近なブランドでも意外と、ご素材やものづくりのこだわりなどがあるんだなー。そういうのをもっと知って、見た目以外からも選べるようになりたいなと思った。
著者の福田さんは40代前半の方で、紹介されているアイテムやスタイルもその年代向けのものが多かった。
数ページ、ご自身でモデルされている写真もあったけど、さらっとシンプルかつ上品なな着こなしをされていてさすがプロのスタイリストだなと思った。「40代からはカッコよくきれいに着る」と書かれていたけど、私もこんな雰囲気の40代になりたい。
衣食住の中で、「衣」に対して一番苦手意識を感じていた。他二つは楽しむことができるけど、「衣」は世間体のために、どちらかというと苦労しながらなんとか用意するものという立ち位置だった。
でも、この本を読んで、素直に「あっ、着てみたい」と思えたし、ものづくりの観点から服を知ると楽しそうだなと思えた。
せっかく常に身につけるものなので、ちょっとずつ勉強して、「衣」と仲良くなりたいな。