小島希世子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
雇用問題・農業界の問題・そして人の心の問題。
農作業という仕事が改善へ向けた一つの道になる。
本書では、小島さんの農業への憧れ、ホームレスの出会いや農起業に繋がる大学生活、ホームレス農園やオンライン販売事業の立上げ、契機となったビジネスコンテスト、ニートの受け入れ開始、成功事例や失敗事例等、小島さんの幼少期から農園の現在までつづられている。
本に出てくる一言一言が、社会や組織・コミュニティでの人との関わり方について深く考えさせられる。
農業・福祉・経営、どの分野の人が読んでも得られるものがあるんじゃないかと思う。
失礼かもしれないけど、でも良い意味で、小島さんはロジカルに熟考して方向性を定 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は地方の教員一家に生まれ、身近に農がある環境から農に憧れ、食の安全と守ることを目標に活動し、農で起業されたというユニークな経歴を持つ女性。農業界の悩みである人材不足と就業意欲が高く体力もあるが定住地がないために仕事に就けずにいるホームレスを結びつけ、手に職を与え農業家にするというユニークな取組みも行なっている。以下、読書より得られたこと。
・社会的に人が転落していく過程はカフカの階段(上段から労働→家族→住居→金銭で構成)と呼ばれ、一番下から転落して這い上がるときにはとてつもない壁となる。
・ホームレスは住所がないため社会保障に関わる公的サービスが受けられない。
・若者ホームレスが脱