李妍ヤンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人は中国の情報を獲得する手段が限られ、その多くが中国を単一化した見方しか提供していない。この本は、メディアでは普段取り上げられないような相互扶助のトピックが書かれている。
中国にもNGOが存在している事実を知りホッとした。人々が自主性を持って国内の問題解決に取り組んでいる、その芽を削がれないようにするには民主主義国家とは比べものにならないくらいの努力が必要なはずだ。
下部組織で一番市民に近い行政担当部署には、課題が山積。政治批判をせず、行政の課題をNGOが新しいアイディアや方法で解決に導いたケースが紹介されている。行政の下請けにならず、適度な距離を保つのは難しいであろうが、人々の自主性が確 -
Posted by ブクログ
中国のNPOやNGOについて調べていて手にとった1冊。
なぜわざわざ草の根NGOといっているのか、
と疑問に思ったが、
ここにこそ中国の事情が色濃く反映されている。
中国ではNPOという呼称は一般的ではないようである。
研究者レベルでは用いられていても、NGOであったり、公益組織と呼ばれるのが一般的なよう。
NPOについても、ボランティアの実態についても、
意外と知らないものだなぁ、と感じた。
草の根NGOと呼んでいるのは、
官製NGOが大量にあるからで、
市民の力で生まれたものを草の根NGOと呼び分けている。
これらが生まれてきたのは1990年代以降であり、
そこでのボランティアも1