北村みなみのレビュー一覧

  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    思春期って、こんなに繊細で全能感があってもろくて強いのか。すごい。

    クラスの人気者が、冴えない生徒を人気者にプロデュースするという話は、よく見るような気がする。そして、そうこうするうちに、人気者の方がクラスで孤立する立場に逆転するという展開もありがちではある。実際の学校でも、いじめられっ子をかばった人間が次のターゲットにされることなんて履いて捨てるほどあるのだ。
    本当に、今の子供たちはなんて過酷な学校生活を送っているのか。読みながら唸ってしまう。
    この窮地からどうやって脱出すればいいのか。もしもこの先に書かれているのなら、すべての子供たちが知りたいにちがいない。けれど、当たり前なんだけれども

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    2025年10月08日
  • あさってのニュース

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    温暖化、メタバース、記憶のストック、私たちの未来はきっとこんな風になるかもしれない、を漫画化。見やすいポップなショートストーリーで示された未来はどれかが本当になるんじゃないかと感じる。SFが好きな方におすすめしたいちょっと不思議な漫画です。

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    2025年07月12日
  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    読み終えた後の2度目で印象が変わります。
    主人公が大変格好良いです。
    とても良い本でした。

    「この世界は参加者全員が、ちょっとずつの『悪意』を交換することでできている」

    作中、主人公が考える人気者の条件として、容姿・運動能力・トークスキル・他人に認められる行動がとれることが挙げられていました。しかし展開が進むにつれ、悪意が向けられれば人気者だろうとクラスカーストの最下層に落とされるという不条理も描かれます。

    読んでいて心がキュッとして辛かったですが、
    意地でも舞台をやり遂げた主人公が格好良かったです。また読みたいなと思いました。


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    2023年10月07日
  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    読みやすい量でよかった。ずっと主人公を男だと思っていたけど女で、漫才をやるというところもこの本の中に出てくるライトノベルの「わらわら」とシンクロしていて面白かった

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    2020年03月14日
  • スベらない同盟

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    「わらわら」はこの本のことを表しているのだと思いました。
    最後の展開にドキドキでした!
    個人的にはジュンのキャラと性格がカッコいいなと思いました。
    レオの悪役に憧れる、という気持ちすごく共感です。
    ケイのネタが意外に面白かったですw

    読み終わったときに胸がざわざわしました。
    いろんなことを考えさせられる不思議な本だなと思いました。

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    2020年03月06日
  • スベらない同盟

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     YA小説にありがちな「レオ」は選ばれし者なのかと思ったが、実に深い作品だった。摩擦がなければ人は触れ合えない。「摩擦ルミネ センス」が起こることもあるのだから。開いてしまった1センチに満たない穴でも、埋まらない。そのままがいい。不良品だから、かっこいい。再読必須だ!にかいどうさんの仕掛けに「なるほどっ!」

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    2025年08月05日
  • スベらない同盟

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    主人公とともに、いじめられてそうなケイの行方が心配になりました。

    救ってあげれるの?どうなの?どうなるの?

    とページをめくる手が止まらず、深夜に一気読みした中年主婦の私。

    最近の子供たちの悩みも、大変なんだなぁと。是非、親にも児童文学を読んでほしいと思いました。

    イジメや友人関係のトラブル、大きな心の悩みを持つ子どもだちの肩に、そっと優しく手を差し伸べてくれるような本でした。

    内容的には重いネタで考えさせられるものばかりなんですが、最後の最後まで思わぬ展開を巻き起こしてくれるので、一言で言えば「すごくおもしろかった」です。

    中学生がさくさくと読めそうなので、学校での読書時間とかにも

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    2021年11月13日
  • スベらない同盟

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    中学生対象選書。

    「レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。」
    キャッチーですよね。
    中高生は怖い話とこの手の話が大好物です。

    さらさらと読み易い文体で、話の流れもわかりやすい。かといって薄っぺらいわけでもなく、ある程度の悟りを青少年に与えてくれる印象。

    カバーつけて読む派なので、読後に改めて表紙イラストを確認しちゃいました。ほほう。なるほど。
    こういうネタもスパイス効いてていいですね。ちょっと歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」を思い出しました。いや、この手のネタはよくあるといえばあるなあ。でもやはりキャッチー。

    摩擦ルミネセンスと人と想いと言葉。230〜231ペ

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    2021年02月28日
  • スベらない同盟

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    レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。「ひらめいた!おまえ、漫才の台本書けよ。」学校で不動の人気をほこるレオがいじめらている藍上と、コンビで漫才をする。これで、すべて解決する、はずだったのに。
    面白い!終盤の涙あり笑いありの展開に心が揺さぶられた。
    よく、誰かのためにっていうのを美化されがちだけど。ほとんどは、誰かのために行動している自分が好きなだけで、自己承認が強いだけ。助けなんて相手は求めてないのに。デリカシーがないから後から、大きなしっぺ返しを受けて、1人、孤立。・・・さて、レオくん(主人公)はどう挽回するのかが、今作の1番の見どころ。
    お笑い(落語)という方法で、辛いこと

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    2021年01月17日
  • スベらない同盟

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    描写が細いので都度中学での日々を思い出して懐かしく感じた。
     
    主人公レオは優れたパーソナリティの持ち主であり、読んでいて心地よくなった。

    誰にでもお勧めする本であるが、中学生の時に出会いたかったな。

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    2019年12月18日
  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    教室のヒエラルキー上位にいると思ってたレオが気づいたら下位にいるのが見ていて悲しくなった
    ラスト性別が違うことに気づいてびっくりした
    ジュンのレオに向けての気持ちの解釈の仕方はラストの結末が分かってからと分かる前と違って面白かった
    もう一度また読み返したい1冊

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    2025年08月13日
  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    全体としては、ほろ苦なYA小説という感想。ただ主人公の性別がミスリードだと分かったところから却ってリアリティが薄れてしまったような気もした。男子同士の話として受け取るのと、男子と女子の話として受け取るのでは、かなり印象が異なる。その狙いが分からなかった。

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    2024年06月23日
  • スベらない同盟

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    前半からは全く予想のつかない後半の展開に大変驚きました。ぜひ最後まで読んで頂きたいです。大人も楽しめますが、どちらかというと中学生のお子さんにおすすめです。

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    2022年03月08日
  • スベらない同盟

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    ネタバレ

    ミステリーじゃないけど叙述トリックもの。
    ラノベっぽい文章だし、中学生は好きだろう。

    しかし、個人的には男の子で良かったのではないかと思う。
    男の子を男の子が好きになることも別に珍しくないし、告っていい。その方がイマドキ風な話になるのではないか。
    女の子がこれだけ男子とがっつり友達付き合いしたら(グループじゃなくて女の子一人に男子複数)なら、それだけで女子に嫌われる。というか、そんなに可愛かったら、友達付き合いは難しいのでは?こんなにあれこれ面倒見てくれたら舞い上がるでしょ。
    それに、それだけ可愛い女の子に、イケてない転校生の男子の面倒を見てくれなんて、教師が言うはずない。もし男子が好きにな

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    2019年11月10日