歌代幸子のレビュー一覧

  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    最近不妊に関する情報をTVでよく見るので、その延長上で興味を持った。読んでみてとても驚いたのは、この精子提供は実はかなり以前から行われているものであり、最新の不妊治療とは全く別物だったと言うこと。
    進化し続ける様々な治療法については個人的にはあまり賛成はしない。それらを考える時、あくまでも親としての目線でしか物事をとらえていなかったように思う。言いも悪いも、親となるかどうかの問題。けれどこの本はそれらの手段で生まれた子供の本音を訴えている。自分では選べない出生の事情。望まれて生まれてきたはずなのに、背負うものが大きすぎる現実。さはり、命は天からの授かりものとして自然に任せたいと思う。
    どうして

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    2012年12月21日
  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    子供が生まれるというのは当たり前のことではないし、色々な家族の形がある、と気付いた。
    長期に渡る丁寧な取材が素晴らしい。
    これまで知らなかった世界ばかりで、自分だったらどうするだろうと考える機会になった。

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    2019年05月14日
  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    土屋隆夫の有名作品でよく使われるモチーフだけど、現実では果たして…。

    AIDとは無精子症など男性不妊に対する生殖医療の手段で、非配偶者の精子を使った人工授精のこと。そうして生まれた子供が主に成人後自らの出自を知り、現行制度では生物学上の父親について知るすべがないため苦悩する姿から、男性不妊に起因する不妊に苦悩する夫婦や、精子を提供した元慶應医大生から、不妊治療を諦めた夫婦、養子縁組制度(5人も!)を選んだ夫婦、医学界でも様々な現状の問題に奔走する方々へのレポがバランス良く章ごとにまとめられている。

    これ、良く書けているノンフィクション(ルポタージュ)だと思うけど、作者が既婚子持ちの女性とい

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    2016年08月15日
  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    HONZより。

     精子提供、自分も精子バンクに精子提供したら自分の遺伝子をたくさん残せるのかな、、なんて簡単に考えたことはあるが、確かにその子供たちがどう思うのか、今の自分の家族がどう思うのか?という発想に欠けた、安易な考え方だったことに、この本を読むと気付かされる。

     夫の無精子症などにより、他人の精子を使った不妊治療は、遺伝的な父親を知らない子供たちを生みだした。そして、育ての親とは別にどうしても遺伝的な父親を探してしまう、それは、切実な、父親を知りたい!という気持ちの問題だったり、引き継いでしまった遺伝病の解明のためだったりする。

     解決手段としては、父親を知る権利を与えること。

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    2012年09月09日
  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    慶応大学病院で60年以上前からおこなわれてきた
    非配偶者の精子による人工授精

    提供者は多くが医学生
    その影響の大きさを考えずに
    実施されてきました

    「出自を知る権利」という考え方がない時代のことかと思ったら、
    現在も1000人規模でおこなわれているようです。

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    2012年09月29日
  • 精子提供―父親を知らない子どもたち―

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    晩婚化も一因か、なかなかお子さんが出来ないカップルの比率が上昇中。対応の一つにAIDがあり、古くから行われているって事は意識していなかった。この事実を子供の目から見た本。センセーショナルに書いて有るので、AIDに反対しているかと思うと、主旨はどうも事実を隠蔽してはいけないと言うこと。
    子供の目線でとらえるとまた、AIDと養子縁組って大きく違うんですね。この種の問題って難しいですね。たまたま今日、人間ドックを受診しました。問診時に祖父母まで遡っての病歴を聞かれた。この手の質問って、辛いですね。

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    2012年08月21日