高月園子のレビュー一覧

  • 男子劣化社会
    ここ数十年で身の回りで見られる、無気力で絶望感に満ち、短期的快楽だけを追い求める男性について、改めて今の社会が作っている厳しい現状を直視することができた。インターネットという急激な変化をもたらすテクノロジーは間違いなく、伝統的な社会に歪みをもたらしている。世界はある意味豊かになりすぎたのかもしれない...続きを読む
  • 5歳からの哲学
    この本を参考に、テーマを設けて月に1回でも哲学の時間を家族で設けたいと思った。
    答えのない問いは1人で考えるより色んな人の考えを共有してこそ視野が広がるし、自分なりの答えが見つかるかもしれない。あるいは そもそも問いだと思っていなかったものを問いだと気づいて考えるきっかけになるかもしれない。

    自分...続きを読む
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか
    災害時になぜかユートピア的な利他的なコミュニティがたちあがることについてのソルニットの本。

    ソルニットは、社会変革のアクティヴィストだったり、フェミニズムの論者だったり、歴史社会文化に関する著作家であったり、さまざまな側面があって、それぞれに素敵な本を書いている。

    そうしたソルニットの作品の一つ...続きを読む
  • 不倫と結婚
    ボリューム多いが色んな事例が具体的に紹介されて面白かった。不倫したら即別れる、という考えの人に勧めたい。また他人の不倫にも簡単に判断するべきではないと考えさせられる。禁断や秘密は必ずしもマイナスではなく、人が生き生きするためのパワーともなり得る。不倫に至る背景、不倫から得ようとしたものも見るべき。
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか
    ◯他の方の感想でも書かれているが、この本を読むと日本人は災害の時に暴動を起こさないということについて、民族とは関係がないのでは、と考えさせられる。
    ◯もしくはそれ自体を前提とした上で、暴動等の比率の小ささを言っているのだろうか。
    ◯少なくとも、地獄に仏、地獄に天国とは言い得て妙で、助け合う心が人には...続きを読む
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか
    神戸地震の時、日本人は暴動も起こさず、礼儀正しく忍耐強いと世界で報道されていた。
    それは、間違ってはいない。
    しかし正しくは、大抵の人間は非常事態でも暴動も起こさず、礼儀正しく忍耐強いということ。
    実際に起きた少数の犯罪行為と、事実と異なる偏見やイメージにより、アメリカでの災害では黒人が略奪行為を行...続きを読む
  • 5歳からの哲学
     自分で勉強しない限り

    大学に行かないと哲学を勉強

    しないと思います。

    しかし、哲学的思考は大事だと思います。


    この本は子供に論理的な
    発想を持たせるためにいいと思いますよ
     
     質問形式に反論とかもあるので
    すごくいいですね。

     問答法ソクラテスだったっけ

    ケーキの切り方と言ったら
    ...続きを読む
  • 5歳からの哲学
    いつくかの質問が想定される答えとともに載っていて、質問内容がなかなか深い。5歳からの〜とあるけど、大人でも十分に考えさせられる内容。子育て中の人や教育関係の人はかなり参考になるんじゃないかな。何かの機会にいくつかうちの子にも聞いてみたいと思った。
  • 5歳からの哲学
    数行の物語を読み、登場人物の行動は良いと思う?悪いと思う?と子どもに問いかける。どちらの返事に対しても例えばさらにこう質問を投げかけて、と、なかなか普通の大人には難しい哲学を子どもと一緒に考えることができる。
  • 男子劣化社会
    日本で草食系男子などと言われて久しいが、実は世界的な潮流であると知って驚いた。正確に言えば、ネットインフラが充足している先進国共通の課題ということであろうか。同様に、引きこもりも日本だけの問題ではない。

    原因は、テクノロジーが進化することによって、脳がテクノロジーに適応しすぎてしまい、現実とのギャ...続きを読む
  • 不倫と結婚
    著者がニューヨークの心理療法師で表現がおもしろい。

    「不倫」について全部書いてる感じ。

    なぜ今、「不倫」は叩かれるのか?

    自分はどうか?

    など…

    みんなさんは?
  • 「争い」入門
    学生向けという感じの文章(どの辺りの年代を狙っているのかはちょっと分かりにくい)。
    ただ、大人が読んでも現実に起きている紛争について改めて考え直すきっかけになるんではないかと思います。
    薄いし読みやすいので、さらっと読んで次のステップに進むのにおすすめです。
  • 不倫と結婚
    セラピストがこれまでのセラピー経験を基に不倫と結婚の問題について論じたエッセイ。登場するエピソードや話の展開はあまり意外なものは少ないが、経験豊富なセラピストが多角的な観点から夫婦関係(と愛人関係)を論じており読み応えがあった。
  • 男子劣化社会
    根本な原因を突き止めていて、これからの男子の社会の現状が伝わってきた。
    性的な言葉はタブー視されているように感じるような中でどう捉え、どう学んでいくか、日本は性教育が世界的に見ておくれているように感じる。そのため性教育を推し進めて行かないと若者の中絶や人生設計に関わってくるなと思った。
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか
    地震、洪水、大火災、そして9.11のようなテロリズムなどの暴力に出会ったときに、市井の人々が利他的に相互を助け合いユートピアともいえるコミュニティをどのように構築するかを描いた論考。本書の意義とは、災害によって極めて民主主義的とも言えるユートピアが立ち上がる可能性があるという点から、災害のもたらす影...続きを読む
  • 5歳からの哲学
    哲学を学びたいと思ったけれど高校の倫理しかやったことがなく、始めるなら基礎からだと思い手に取りました。
    哲学者が列挙してある訳ではなく子供のなんでを一緒に考える形式で、初めてでも取っ付きやすいようになっていると思います。なんでを考えながら徐々に哲学の方向に引っ張っていくというか、、、
  • 5歳からの哲学
    もし子どもに聞かれたらどう答える?!
    この本の例題は、全て答えの無い問いばかり。大人でも不意に聞かれたら上手く答えられないかも。

    本書は
    本当の友達って何?、どうしたら平等になるの?、ルールって守らなきゃだめなの?などなど
    大人になっても曖昧なコトをひとつひとつ丁寧に「なぜ?」「どうして?」と紐解...続きを読む
  • 不倫と結婚
    様々な不倫をした人達をみてきたセラピストの、一つひとつの不倫に対する見方がおもしろかった。不倫に対する時代や文化的背景という視点も織り交ぜながら、個人のトラウマや価値観といったところに焦点を当てていく。否定も肯定もせずに、不倫をした、された、愛人になった、それぞれが辿る一番良い道を探していく。多様性...続きを読む
  • 男子劣化社会
    ゲーム、メディア、AV etc..
    21世紀の男子らを誘惑してきているのはリアルではなくデジタルにある。本物の女性よりも画面越しの女性に欲情し、彼女らとコミュニケーションをとるあまり(ほぼ一方的だが)、現実での女性との距離のつくり方がうまくいかない。そんな男子が日本だけでなくアメリカ、中国、そして他...続きを読む
  • 男子劣化社会
    これからの数十年、ますます男女の断絶が起こり得るような気がした。
    そんな殺伐とした社会環境において男性がどのように立ち振る舞い、どのような信念の元に女性と関わり合えば良いのか、共に歩むめば良いのかの形が薄っすらと感じ取れた。
    それと日本においての未婚率の上昇は育児支援の不足や男性の経済力低下などの目...続きを読む