高月園子のレビュー一覧

  • 不倫と結婚

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    セラピストである著者が依頼者カップルによく言うという
    「あなたたちの最初の結婚は終わりました。
     さて、これから二度目の結婚生活をともに築きたいと思いますか?」
    との言葉どおり、不倫が夫婦関係に及ぼす正負ふくめたさまざまな影響を示す内容。

    夫婦(同性婚カップルも多数登場するが用語は慣用にてお許し下さい)のことだからその夫婦に任せればよいというにはあまりに当事者の苦しみは大きく、しかし原因は不倫をした当事者だけにあるのではない。
    そこに善悪や責任といった安易な線引きをせず、豊富なカウンセリング経験から引き出したグローバルかつめちゃくちゃ豊富な実例から、不倫が夫婦にもたらす可能性(繰り返すが正負

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    2024年09月27日
  • 男子劣化社会

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    ここ数十年で身の回りで見られる、無気力で絶望感に満ち、短期的快楽だけを追い求める男性について、改めて今の社会が作っている厳しい現状を直視することができた。インターネットという急激な変化をもたらすテクノロジーは間違いなく、伝統的な社会に歪みをもたらしている。世界はある意味豊かになりすぎたのかもしれないが、今向かっている方向は、本当に私たちが望んでいる方向性なのか、力をつけた女性たちや、自分達を弱くする魅力的なものに溢れた今の環境を、もう一度見つめ直し、男女がそれぞれ輝ける社会を作るための議論を止めてはいけないと感じた。

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    2023年12月05日
  • 5歳からの哲学

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    この本を参考に、テーマを設けて月に1回でも哲学の時間を家族で設けたいと思った。
    答えのない問いは1人で考えるより色んな人の考えを共有してこそ視野が広がるし、自分なりの答えが見つかるかもしれない。あるいは そもそも問いだと思っていなかったものを問いだと気づいて考えるきっかけになるかもしれない。

    自分からしたら「不要な行為」を親からしたら「親切な行為」をたくさん受けてきた身なので、時々哲学に帰って自分自身が気をつけること、また子供も自分自身の言動に疑問を持てるようになることを習慣づけたい。

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    2023年07月29日
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか

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    災害時になぜかユートピア的な利他的なコミュニティがたちあがることについてのソルニットの本。

    ソルニットは、社会変革のアクティヴィストだったり、フェミニズムの論者だったり、歴史社会文化に関する著作家であったり、さまざまな側面があって、それぞれに素敵な本を書いている。

    そうしたソルニットの作品の一つで、以前から気にはなっていたが、なんとなく本の内容は想像できる感じがしたので、読むのを先送りにしていた。

    2020年に定本という形で全訳版がでたのを発見して、遅ればせながら、読んでみた。

    まずは、本が届いてその厚さに驚いた。注までいれると500ページを超える大著である。なんとなく、300ページく

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    2022年06月28日
  • 不倫と結婚

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    ボリューム多いが色んな事例が具体的に紹介されて面白かった。不倫したら即別れる、という考えの人に勧めたい。また他人の不倫にも簡単に判断するべきではないと考えさせられる。禁断や秘密は必ずしもマイナスではなく、人が生き生きするためのパワーともなり得る。不倫に至る背景、不倫から得ようとしたものも見るべき。

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    2021年10月10日
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか

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    ◯他の方の感想でも書かれているが、この本を読むと日本人は災害の時に暴動を起こさないということについて、民族とは関係がないのでは、と考えさせられる。
    ◯もしくはそれ自体を前提とした上で、暴動等の比率の小ささを言っているのだろうか。
    ◯少なくとも、地獄に仏、地獄に天国とは言い得て妙で、助け合う心が人にはあるんだと思えるだけでも救われる。

    ◯この本のもう一つのテーマとしては、行政のスタンスであると思う。実に悩ましい。本書で取り上げられているのはアメリカの事例である。銃社会であることから、秩序が失われたと想定される際の危険性の増加具合は日本の比ではない。この場合、州兵が派遣されるのも分からないではな

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    2021年06月27日
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか

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    神戸地震の時、日本人は暴動も起こさず、礼儀正しく忍耐強いと世界で報道されていた。
    それは、間違ってはいない。
    しかし正しくは、大抵の人間は非常事態でも暴動も起こさず、礼儀正しく忍耐強いということ。
    実際に起きた少数の犯罪行為と、事実と異なる偏見やイメージにより、アメリカでの災害では黒人が略奪行為を行うと思われている。
    ハリケーンカトリーナの際に、その偏見のために黒人は被災者ではなく、暴動を起こす犯罪者として扱われ、避難と救助が遅れた。また、その偏見に囚われた白人が、自衛と称して黒人を銃で殺していた。

    一方、災害時には日常生活が失われて、生き延びることが人間共通の目的となる。お互いの差が消えて

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    2021年04月11日
  • 5歳からの哲学

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     自分で勉強しない限り

    大学に行かないと哲学を勉強

    しないと思います。

    しかし、哲学的思考は大事だと思います。


    この本は子供に論理的な
    発想を持たせるためにいいと思いますよ
     
     質問形式に反論とかもあるので
    すごくいいですね。

     問答法ソクラテスだったっけ

    ケーキの切り方と言ったら
    最近ケーキの切り方がわからない
    子供がいるという本を思い出しました。

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    2020年10月25日
  • 5歳からの哲学

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    いつくかの質問が想定される答えとともに載っていて、質問内容がなかなか深い。5歳からの〜とあるけど、大人でも十分に考えさせられる内容。子育て中の人や教育関係の人はかなり参考になるんじゃないかな。何かの機会にいくつかうちの子にも聞いてみたいと思った。

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    2020年07月09日
  • 5歳からの哲学

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    数行の物語を読み、登場人物の行動は良いと思う?悪いと思う?と子どもに問いかける。どちらの返事に対しても例えばさらにこう質問を投げかけて、と、なかなか普通の大人には難しい哲学を子どもと一緒に考えることができる。

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    2020年06月24日
  • 男子劣化社会

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    日本で草食系男子などと言われて久しいが、実は世界的な潮流であると知って驚いた。正確に言えば、ネットインフラが充足している先進国共通の課題ということであろうか。同様に、引きこもりも日本だけの問題ではない。

    原因は、テクノロジーが進化することによって、脳がテクノロジーに適応しすぎてしまい、現実とのギャップを埋めきれず、人とのコミュニケーション能力が低下していることにあるということだ。今後、人工知能がさらに我々の活動に入り込んで、日常生活が便利になっていく一方で、失われていくものもあることもあることに気づき、その対策を立てることが、テクノロジー社会を構築していく我々の責務であると言える。

    「テク

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    2018年02月11日
  • 5歳からの哲学

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    公平とは、正義とは何か。
    大人の多くがいろいろな考えを持っている。
    常に疑い続けること、
    そして自分が持つ考えはどうなことがあれば、
    変容するか?と自分に問うことが大事だ。

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    2024年11月08日
  • 不倫と結婚

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    著者がニューヨークの心理療法師で表現がおもしろい。

    「不倫」について全部書いてる感じ。

    なぜ今、「不倫」は叩かれるのか?

    自分はどうか?

    など…

    みんなさんは?

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    2023年04月27日
  • 「争い」入門

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    学生向けという感じの文章(どの辺りの年代を狙っているのかはちょっと分かりにくい)。
    ただ、大人が読んでも現実に起きている紛争について改めて考え直すきっかけになるんではないかと思います。
    薄いし読みやすいので、さらっと読んで次のステップに進むのにおすすめです。

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    2023年02月15日
  • 不倫と結婚

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    セラピストがこれまでのセラピー経験を基に不倫と結婚の問題について論じたエッセイ。登場するエピソードや話の展開はあまり意外なものは少ないが、経験豊富なセラピストが多角的な観点から夫婦関係(と愛人関係)を論じており読み応えがあった。

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    2022年01月05日
  • 男子劣化社会

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    根本な原因を突き止めていて、これからの男子の社会の現状が伝わってきた。
    性的な言葉はタブー視されているように感じるような中でどう捉え、どう学んでいくか、日本は性教育が世界的に見ておくれているように感じる。そのため性教育を推し進めて行かないと若者の中絶や人生設計に関わってくるなと思った。

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    2021年10月11日
  • 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか

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    地震、洪水、大火災、そして9.11のようなテロリズムなどの暴力に出会ったときに、市井の人々が利他的に相互を助け合いユートピアともいえるコミュニティをどのように構築するかを描いた論考。本書の意義とは、災害によって極めて民主主義的とも言えるユートピアが立ち上がる可能性があるという点から、災害のもたらす影響をポジティブに解釈しなおそうとする点にある。

    もちろん、全ての災害でこのようなコミュニティが発生するわけではなく、災害の規模が圧倒的すぎれば、そのようなコミュニティが発生する余力すら失われるのが実態ではある。とはいえ、被害がそこまでではない場合には、様々な災害後の様子を丹念に辿ることで、そうした

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    2021年08月15日
  • 5歳からの哲学

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    哲学を学びたいと思ったけれど高校の倫理しかやったことがなく、始めるなら基礎からだと思い手に取りました。
    哲学者が列挙してある訳ではなく子供のなんでを一緒に考える形式で、初めてでも取っ付きやすいようになっていると思います。なんでを考えながら徐々に哲学の方向に引っ張っていくというか、、、

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    2021年02月21日
  • 5歳からの哲学

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    もし子どもに聞かれたらどう答える?!
    この本の例題は、全て答えの無い問いばかり。大人でも不意に聞かれたら上手く答えられないかも。

    本書は
    本当の友達って何?、どうしたら平等になるの?、ルールって守らなきゃだめなの?などなど
    大人になっても曖昧なコトをひとつひとつ丁寧に「なぜ?」「どうして?」と紐解いていく。

    社会に出て、毎日当たり前のように過ごしているけど、「あれ?これって本当に正しいの?」と立ち止まって考えるきっかけになる本だと思う。
    子どもと読む前に、まず大人に読んで貰いたい一冊!

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    2020年09月09日
  • 不倫と結婚

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    様々な不倫をした人達をみてきたセラピストの、一つひとつの不倫に対する見方がおもしろかった。不倫に対する時代や文化的背景という視点も織り交ぜながら、個人のトラウマや価値観といったところに焦点を当てていく。否定も肯定もせずに、不倫をした、された、愛人になった、それぞれが辿る一番良い道を探していく。多様性が尊重される中で、どうして不倫は糾弾されるのか。不倫は良いこととは言えないけれど、様々なケースをみていくと一概に悪いとも言えない。もう少しフラットに、俯瞰的に、不倫をみる。

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    2020年09月05日