本書は、最近読んだマイク・モラスキーの傑作ドキュメント、『呑めば、都 居酒屋の東京』 (ちくま文庫)の中に度々登場していたので読んでみた。
2005年にミリオン出版から刊行された単行本の文庫での復刊である。文庫版では、青森、弘前、函館、札幌、苫小牧を再訪した際のルポが増補されている。
昭和33年に廃止された赤線。かつての赤線地帯では当時の賑わいは無くなったものの、姿形を変えながら、同じような業種の店舗が営業している。決して、良いことでは無いというのは解るが、ひとつの文化の変貌の過程は非常に興味深い。