平野清美のレビュー一覧

  • 危機の時代の神学

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    その基礎にフロマートカは対話を据えた。フロマートカは、資本主義国のキリスト教徒、社会主義国のキリスト教徒の対話を推進するとともにチェコスロヴァキア国内においては、キリスト教徒とマルクス主義者の対話を積極的に推進した。政治世界観、価値観が異なる人々の間でも「人間とは何か」というテーマでならば対話は可能であると考えた。対話によって、互いに変容していくことが重要であるとフロマートカは考えたのである。(監訳者まえがき より)

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    2025年10月31日
  • チェコ21世紀SF短編集

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    本当に全然説明してくれない。こんなに説明してくれないSF、しかも色んな作家のアンソロジーなのに、全編全員説明してくれないSF、初めてすぎる。チェコSFの洗礼を受けた……。ラマリス炎上を途中まで読んで(全然進んでない)、一旦頭を冷やすためにカフェに移動したり日を改めたりしてなんとか読み進めた。どの話も、設定も展開もすごく面白いんだけど、飲み込みが悪くて。。。
    英雄の道が好きで、いい意味ですごく、チェコのヘルマンヘッセかと思った。この前に世界史の本でチェコの歴史を少し勉強しておいてよかった。じゃなかったら背景は理解できないままだったと思う。
    稀にラッキースケベしずかちゃんみたいな女が出てくるので、チェコにもこういう文化、あるんだねと思う。あなたのことわかるわ娼婦とか、万国共通なのかな。でもほんとに全部面白かった。

    アーサー・ブルックスを愛したもの パヴェル・フリッツ
    終わり方怖すぎた。我々の憧れ短髪ビッチは……。でも一番怖かったのは普通に、人のシャワー覗いて盗撮する主人公です。

    ラマリス炎上 ヴィルマ・カドレチコヴァー
    本当に難しかった。。。世界観が短編のそれではなかった。これもラストが怖かった。

    英雄の道 ヤン・ポラーチェク
    すごく好き。部屋の匂いとか風景の描写、終わり方もすごく好き。

    人生は一度きり ヤン・フラーフカ&ヤナ・ヴィビーラロヴァー
    これも短編の世界観じゃない!!!人生何周目?の女の子、見た目HUNTER×HUNTERのビスケみたいな感じなのかな。吸血鬼たちもすごいイケメンで脳内再生された。

    中空の七角形 ペトル・スタンチーク
    なんだその都合のいい娼婦は。教会の儀式もどういう状態?で怖かった。見たらすごくトラウマになるだろうなっていう儀式を作るのの天才。

    インスタンス──インテリジェント検索エンジンのケーススタディ ユリエ・ノヴァーコヴァー
    チェコ人への親近感!!!

    融点 マルチン・ギラル
    英雄の道みたいな雰囲気もある。ソ連の雰囲気が独特なのかな。。。

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    2026年07月23日
  • チェコSF短編小説集

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    タイトルの通り、チェコのSF作品11編を集めた短篇集。
    最も古い作品が1912年、最も新しい作品が2000年に発表されている。
    チェコスロバキアからチェコとスロバキアが分離したのが1993年なので、全11編中10編はチェコスロバキア時代の作品になっている。

    チェコの作家といえば、カレル・チャペックが最も有名なのだろうけれど、実は僕はこの人の短編集を全く面白いと思わなかった。
    色々な人が「絶賛」しているので、きっと僕の感性がおかしいのか、僕が読んだ短編集の翻訳がひどかったのか、あるいはその両方なのか、とにかくどこをどう面白がっていいいのかすら判らなかった、という経験がある。
    なにはともあれ、カレル・チャペックって「ロボット」という言葉を作った人と言われているし、「山椒魚戦争」はSFの古典的名作と言われているのだから、凄い人なのである。
    そんなカレルの作品も収録されているのだが、まぁあまり面白くなかったので僕とはトコトン相性が悪いのだろうなぁ、と思う。

    ちょっとよく判らなかった作品や、前出のようにあまり面白くない作品もあるのだけれど、全体的には結構面白く読み進めることが出来た。
    僕としては「再教育された人々…未来の小説」「裏目に出た発明」「デセプション・ベイの化け物」「オオカミ男」「ブラッドベリの影」(これが僕にとってのベスト)「終わりよければすべてよし」(反ナチ作品なのかな)といったところが面白かった。

    古い作品はやはりプラハの春とか、ソ連の侵攻とか、共産主義政権とか、警察国家とか、チェコ(スロバキア)が辿ってきたけっして平和ではない歴史や社会情勢が反映されている作品が多いのだろうな、と思える。
    上にあげた「再教育された人々…未来の小説」「裏目に出た発明」「デセプション・ベイの化け物」などはそんな印象を受けた。
    なので、単純に「SF」と言われてもちょっと異質なものを僕は感じた。
    まぁ、それが本書の楽しみを奪い去ることはなかったですが。

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    2019年08月10日
  • チェコSF短編小説集

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    チェコのSFを日本で読めるのは本当にありがたいのだけど、正直翻訳があまりうまくいってないものが多い。でももっと読みたいのでがんばってください。

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    2019年01月29日
  • チェコ21世紀SF短編集

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    チェコSFといえばチャペック?その系譜を継ぎつつ、想像力がさらに進化したような7編。
    「現実の延長線上にあるif」としてのSFなのでサイエンス要素少なめな作品も。

    哲学的ファーストコンタクトや、自意識過剰なAI、ヴァンパイアものまで。激動の歴史が生んだ「抵抗」の精神から、より多様でエンタメ色の強い作品へと変容している模様。
    新しい衣をまといつつも独自の批評精神が息づく、読み応え抜群のアンソロジーでした。

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    2026年07月02日
  • チェコSF短編小説集

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    SF。短編集。
    チェコのSFといえば、チャペックの名前だけしか知らず、何の印象もないまま読む。
    ハードな作品と、ブラックでコミカルな作品のどちらか、という感じ。
    ハードめだと「デセプション・ベイの化け物」「オオカミ男」、軽めの作品だと「大洪水」「クレー射撃にみたてた月飛行」が好き。
    派手な作品はなかったが、どの作品もなかなかに楽しめた。

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    2023年06月04日
  • チェコSF短編小説集

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    SFやっぱり好きだわ〜という気分になりました。
    「アゴニーにて」とか「終わりよければすべてよし」が楽しかった。

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    2021年09月02日
  • チェコSF短編小説集

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    ネタバレ

    20世紀チェコのSF短編が集められており、作者についての紹介もあって
    単純な読み物というだけでなくSFに関する資料でもある
    個人的に一番好きだったのは『オーストリアの税関』。
    ちょっとダークで、しかし現実離れした淡々とした語り口で印象に残る。

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    2020年12月02日
  • チェコSF短編小説集

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    古くは戦前(20世紀前半)から、
    最も新しいものは2000年に発表された
    チェコのSF小説を精選したオムニバス短編集、
    但し、中編小説の抜粋版を含む、全11編。
    全体主義への批判・諷刺の色が濃いのも、
    歴史を振り返れば当然か。
    読み応えは充分だったが、
    意外に「おぉっ」とのけ反るような驚きは少なかった。

    以下、ネタバレしない範囲で、全作品について少々。

    ■ヤロスラフ・ハシェク
     「オーストリアの税関」(1912年)
     事故に遭って手当てを受けた男は何故、
     税関で足止めを食ったのか。
     四角四面なお役所対応に苦笑い。

    ■ヤン・バルダ
     「再教育された人々」(1931年)
     ファシズムに支配された未来社会で禁書を繙き、
     真実を知った男女が裁判にかけられる悲劇。
     抜粋された法廷でのシーンだからか、
     舞台劇のような印象。

    ■カレル・チャペック「大洪水」(1938年)
     大切なことに没頭していれば
     生命の危機も乗り越えられる(?)。

    ■ヨゼフ・ネスヴァドバ「裏目に出た発明」(1960年)
     オートメーション調査研究員シモン・バウエルは
     工業製品生産の自動化を実現し、特許を取得。
     我が世の春を謳歌するはすだったが……。

    ■ルドヴィーク・ソウチェク
     「デセプション・ベイの化け物」(1969年)
     NASAにスカウトされ、惑星探査船乗組員になるべく
     厳しい訓練に参加した語り手と仲間たちは、
     カナダ北東部のラブラドール・ツンドラを
     踏破せよと命じられた。
     ルートに仕掛けられたトラップをクリアすれば
     ボーナス増額と聞いて張り切る一行だったが……。
     酔っ払いの馬鹿話のような調子で始まり、
     段々恐ろしい物語になっていく展開が素晴らしい。

    ■ヤロスラフ・ヴァイス「オオカミ男」(1976年)
     ブルガーコフ「犬の心臓」を連想。
     共同研究者に嵌められた教授の悲劇と復讐、
     そして暴走。

    ■ラジスラフ・クビツ「来訪者」(1988年)
     不躾な訪問者の唐突な要求は……。

    ■エヴァ・ハウゼロヴァー
     「わがアゴニーにて」(1988年)
     女性が主体となって世帯を運営する
     排他的な団地の様子が、
     自分たちの生活こそが正しいと信じながらも
     外部からもたらされる情報に動揺せずにいられない
     女の目を通して描かれる。
     歪(いびつ)な村社会と
     女同士のマウンティング合戦。
     同質性を求められる集団に安らぎを覚えつつ、
     同時に苦痛を味わい続けるという皮肉。

    ■パヴェル・コサチーク
     「クレー射撃にみたてた月旅行」(1989年)
     J.F.ケネディの来歴・人物像が改変・捏造された
     奇ッ怪な物語。
     恋人となったジャクリーンの兄ダニーが
     天文マニアで、
     宇宙からの公文書をキャッチしたと告げ、
     月をゴールとする競争に参加しようと言い出す。
     ケネディは自分こそ月到達を達成すべき人間だと
     確信し、大統領に就任したが……。
     東西冷戦下の宇宙進出合戦を戯画化したものか。

    ■フランチシェク・ノヴォトニー
     「ブラッドベリの影」(1989年)
     火星探査チー厶を見舞ったアクシデント。
     スタニスワフ・レム『ソラリス』風SFであり、
     レイ・ブラッドベリ『火星年代記』への
     オマージュでもある。
     火星を探査→征服すべく乗り込んで行ったとしても、
     地球人の常識・価値観をそのまま持ち込み、
     適用することはできないのだった。
     『火星年代記』は高校生のときに読んだはずだが
     記録が残っていない、再読したい。

    ■オンドジェイ・ネフ
     「終わりよければすべてよし」(2000年)
     大賞を受賞したカメラマンがテレビ番組で
     女性キャスターのインタビューを受けたが……。

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    2018年10月24日