面白かった。著者は雑誌(ローリングストーン』で長く人気のコラムを担当しているジャーナリストだそうだが、皮肉の効いた筆致で、それを日本語に訳した訳者の表現もこなれていて読んでいて苦笑すること多数。
本書は後付けのトランプ論ではなく、大統領選〜当選後まで、その時々に書いていた長編コラムの再編集版らしいの
...続きを読むで、まさにリアルタイムで当時の雰囲気が少なくとも著者の目を通した形で窺え、とても興味深い。(実際、著者は選挙戦の終盤近くまで「それでもさすがにトランプにはならないだろう」というスタンスで見ていたようなので尚更)
トランプ現象とは何だったのか?何なのか?アメリカ人の目から見た肌感覚の一端がリアルに感じられ、かつ、それに対する筆者の考察も鋭く、なるほど…と思わされた。