若竹千佐子のレビュー一覧

  • おらおらでひとりいぐも

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    東北地方出身のお年寄り、桃子さんの、心の内を描いた本。

    誕生日プレゼント本。自分じゃぜーったい選ばなかった。芥川賞とったんだよね。当時話題になってて、芥川賞とか追わない人種なもんで、変わった題名だな、どんな本かと思っても、興味もなくて読まなかった。誕プレで貰って、第一印象ではぜーったい刺さらない本なので、なんでこの本なんだとちょっとショックだった。でも貰って読んでほんとよかった。

    桃子さんって、ずっと人のために生きてきて、それが無償の愛っていうのでもなく、誰も望んでないのに、自分は他人のために、他人のせいで、と思って生きてきたんじゃないか。それがめっちゃ共感できちゃうから、読んでて切なくな

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    2023年11月04日
  • かっかどるどるどぅ

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    著者のインタビューで、表題がひょっこりひょうたん島からだと聴いて、なんだか自分も聞いたことがあるような気になってきた。実際は、ないと思うけど(笑)

    生きにくい人達が、こんなふうに寄り添えればと思う。
    大人のおとぎ話のようで、なんだか癒された。

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    2023年07月18日
  • かっかどるどるどぅ

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    経験値豊かな若竹さんだから描けた作品。不条理な世の中に抗うことを諦めた人たちが互いに支え合い繋がる物語。東北弁が孤独や寂しさを癒す。吉野さんに出逢えたら僥倖だ。

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    2023年06月05日
  • おらおらでひとりいぐも

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    数年前、母が読んだと言っていた本。
    あのとき母は、良かった、と言うだけで
    読んでみて、と薦めはしなかった。
    自分で手にとるのを、待つでもなく待っていてくれた。

    (きっとそんなことばかりなんだと思う。
     ほれ、と背中を見せるでもなく見せてくれて、
     待つでもなく待っていてくれる)

    “ごく自然に周造のために生きる、が目的化した” p.93
    “知らね間に自分ば明け渡していた” p.99

    人のために生きようとする感覚、
    自分のために生きようとする感覚、
    そのどちらも、確かにある。どちらかではなくて。
    何も自分を明け渡す必要はねんだ、と
    8年かけて執筆された作品が教えてくれる。

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    2023年06月11日
  • おらおらでひとりいぐも 特別小冊子

    ネタバレ 購入済み

    元気出して行こう

    私も田舎で育って、なんも無いなーなんて子供心に
    思っていた。共感できる部分が有り私も地元の隣りの市の百貨店に就職した。家庭をもって忙しく過ごして今はもうあっ、というまにシニア。あーなんつうか無力感。成せば成る、為さねば成らぬ、何事も
    と、感じて変わり映えのない日々を過ごしています

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    2019年11月26日
  • おらおらでひとりいぐも 特別小冊子

    購入済み

    おらおらでひとりいぐも 特別小

     新鮮な感覚で読めました
     続きが読みたい感じになりまたので、きっと購入すると思う

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    2018年11月09日
  • おらおらでひとりいぐも 特別小冊子

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    びっち

    桃子さんの日常が淡々と、心情描写は受け入れやすい言葉で丁寧に描かれている。挿し絵もほっとさせてくれてなかなかいい。東北出身の都会への転校生の私の人生と重ね合わせて読んだ。同じ年頃の自分がもしかしたら辿るかも知れない道のり。楽しみに単行本を読みたい。いや、実は、タイトルを見たとき、直感的に惹かれるものを感じたのであった。特別小冊子とは面白い企画だ。

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    2018年01月24日
  • おらおらでひとりいぐも

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    ネタバレ

    東北弁の方言の素朴さが味を出しているなと思いました。私にとってはあまり馴染みのない方言ですが、東北弁で語られる桃子さんの内から聞こえる声には優しく見守ってくれる温かさを感じます。「おらおらで、ひとりいぐも。」自分に従って生きると決意したその時に、本当の意味で夫との別れを受け入れられたんだろうなと思いました。

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    2025年12月22日
  • おらおらでひとりいぐも

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    Audibleで聴了。
    東北弁が新鮮だった。
    残念なことに、いまの心の状態に、話が入ってこなかった。
    また別の機会に、今度は文字を読んでみたいと思った。

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    2025年10月22日
  • おらおらでひとりいぐも

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    おばあちゃんの自問自答がなんとも愛おしく、終始それに尽きる。でも、ただのおばあちゃんでは無い。おばあちゃんの自意識はその思考力を以ってなかなか人が辿り着けない所にまで至っていて、そこが面白い。まさに、ひとりいぐも。自分もいつかこうなりたいような怖いような。

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    2025年09月09日
  • 台所で考えた

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    夢を追い続けるといつか必ず夢は叶うんだなと改めてこの本を思ったのでした。
    長年の夢が叶った瞬間は最高の気分ですよね。
    私は若竹千佐子さんの本はこのエッセイから読んだので次は「おらおらでひとりぐも」、「かっかどるどるどぅ」をぜひ読んでみたい。

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    2025年06月27日
  • おらおらでひとりいぐも

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    私も東北の生まれなので馴染みのある言葉がずっと心地よかった。自分の出自も肯定してもらったような気がする。
    内容は年齢的なところもあってなかなか入り込むことができなかったので、もっと歳を重ねてからまた読んでみたい。

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    2025年05月31日
  • 台所で考えた

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    ネタバレ

    軽めのエッセイ集
    改めて玄冬小説家若竹さんの徒然なる想いに触れられた感触
    ちょうどここ7-8年で私の両親を取り巻く環境も激変したこの今のタイミングで「おらおらでひとりいぐも」も再読するとまた少し違って感じられるかもしれないなぁ〜
    「かっかどるどるどう」も読んでみよう

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    2025年05月17日
  • 台所で考えた

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    家族の形はさまざまで、みんなで生きること、ひとりで生きること、老いに気づいたことなど人生の半分を過ぎたからこそ、わかったことや悟ったことなどのエッセイ集。

    カレーだけはその家庭の味がでる。
    子どもの頃に食べたカレー、自分が親となり作ったカレー。
    だけど今は大鍋で作ることもなくレトルトカレーで済ませてしまう。
    …そう年齢を重ねて、家族の形態が変わればこうなる。

    人生の十冊、読んでない本もあるので読んでみたい。

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    2025年02月04日
  • おらおらでひとりいぐも

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    これもまた映像化にふさわしい作品。何よりも音がきれいで愉快だろう。ただ私にはまだこの作者の描いた寂しさはわからない。映画見てみよう

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    2025年01月25日
  • 台所で考えた

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    芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」著者の初エッセイ集。
    「おらおらでひとりいぐも」を読んだ時は方言にてこずり、物語りに入り込むまで時間がかかって、途中で断念しそうになった。読み進めるとその方言がいい味を出してくるのだが。
    こちらのエッセイは読みやすく、夫を50代で亡くし、寂しさと戦いながらも還暦を過ぎてから作家になった作者の話。若い人にはあまり響かないかもしれないが、歳を重ねると孤独や老いの不安を抱えてどうやって前向きに生きていくのかが課題になる。現在70歳の作者が感じた孤独と老い。63歳で作家となって変わっていった生活などが語られているエッセイ集です。

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    2025年01月12日
  • おらおらでひとりいぐも

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    本人の望んでいた未来ではない未来(現在)を過ごしながら、悶々と老いに向き合っている。彼女は東北弁を用いて二重な人格を魅せてくれた。過去も大切だが、今を大事に生きることも大切である。やっぱり、自分で進んでいかなければいけないのかもしれない、人生は。

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    2024年12月13日
  • おらおらでひとりいぐも

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    ネタバレ

    子どもが巣立ち、夫に先立たれた独居老女のただの妄想と思うなかれ?

    主人公の女性、桃子さん。コトが壮大になっていく。時空を越えた交流がやってくる。地球46億年史…。

    それにしても、著者の若竹さんは何故、お国言葉で書こうと思ったのだろう。
    「あいやぁ、おらの頭(あだま)このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが」
    冒頭文からコレだし、この後もほとんどずっとこの調子だ。

    調子良くリズミカルに、というか、ずんずん調子で読ませる。ニュアンスが分からなくても気にしないで読んでみると、結構心地良くなってくるから不思議。

    なんであんなことしたんじゃい、と書かれた解説文の町田康さんも関西弁で応じてい

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    2024年10月15日
  • かっかどるどるどぅ

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     萬葉通り商店街での、人情ドラマを描いた作品です。商店街の情景はあまり感じられませんでしたが、ここで働いたり、生活をしたりしている人々の悲喜こもごもにはとても共感することができました。

     5人の男女の人生模様が描かれていて、彼らは20代から60代後半まで年齢も幅広いのですが、共通しているのは、少し人生に疲れてしまっているということ。そのうちのある女性が、アパートを開放して食事をふるまう活動をされています。その女性もかつて子どもを置いて家出をした経験があったりするのですが…。
    彼女の作るご飯を求めて様々な境遇の人々が集まってくる。そしてみんな元気になっていく。
    人生を肯定することは結局のところ

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    2024年09月11日
  • おらおらでひとりいぐも

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    74歳の主人公の桃子さんが、子供を育て上げ、15年前に夫に先立たれ、一人暮らしとなった。東北弁と標準語を入り交ざりながら、若い頃からの想い、夫への想いを語りながら、一人で生きていこうという決意を語っている。私に共通する部分も多くあり、迫力ある文体で心に狭ってくるものがあった。

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    2024年03月17日