若竹千佐子のレビュー一覧
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芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」著者の初エッセイ集。
「おらおらでひとりいぐも」を読んだ時は方言にてこずり、物語りに入り込むまで時間がかかって、途中で断念しそうになった。読み進めるとその方言がいい味を出してくるのだが。
こちらのエッセイは読みやすく、夫を50代で亡くし、寂しさと戦いながらも還暦を過ぎてから作家になった作者の話。若い人にはあまり響かないかもしれないが、歳を重ねると孤独や老いの不安を抱えてどうやって前向きに生きていくのかが課題になる。現在70歳の作者が感じた孤独と老い。63歳で作家となって変わっていった生活などが語られているエッセイ集です。 -
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ネタバレ子どもが巣立ち、夫に先立たれた独居老女のただの妄想と思うなかれ?
主人公の女性、桃子さん。コトが壮大になっていく。時空を越えた交流がやってくる。地球46億年史…。
それにしても、著者の若竹さんは何故、お国言葉で書こうと思ったのだろう。
「あいやぁ、おらの頭(あだま)このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが」
冒頭文からコレだし、この後もほとんどずっとこの調子だ。
調子良くリズミカルに、というか、ずんずん調子で読ませる。ニュアンスが分からなくても気にしないで読んでみると、結構心地良くなってくるから不思議。
なんであんなことしたんじゃい、と書かれた解説文の町田康さんも関西弁で応じてい -
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萬葉通り商店街での、人情ドラマを描いた作品です。商店街の情景はあまり感じられませんでしたが、ここで働いたり、生活をしたりしている人々の悲喜こもごもにはとても共感することができました。
5人の男女の人生模様が描かれていて、彼らは20代から60代後半まで年齢も幅広いのですが、共通しているのは、少し人生に疲れてしまっているということ。そのうちのある女性が、アパートを開放して食事をふるまう活動をされています。その女性もかつて子どもを置いて家出をした経験があったりするのですが…。
彼女の作るご飯を求めて様々な境遇の人々が集まってくる。そしてみんな元気になっていく。
人生を肯定することは結局のところ -
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なぁしってる?イギリスのいぬはバウバウバウってなくねん。
わぁ懐かしい~ 昔小学校で子供たちに読んだ「うしはどこでもモ~!」という絵本の一説です。
スペインは・・・フランスは・・・と各国の鳴き方を教えてくれて、最後に、けどうしは・・・とくる。
それがどないしてんな・・・ってまあ聞いとくなはれ、(翻訳が落語家の桂かい枝さんなのでつられて関西弁)
いろんな動物の鳴き声が紹介され、たしか鶏の鳴き声でした。「かっかどるどるどう」どこの国かも忘れました。スペインかな?
でもこのタイトルを見た途端、あっあれやな、て思いました。
ほんで肝心の本の内容はどないやねん、そやな、それや。
いろんな事情を持った人た -
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いきなり東北弁で始まる60代後半の女・悦子の語り。
ほぼ胸のうちに溜まる愚痴めいた独り言のようだ。
続いては、夫を見送り舅姑の介護を延々と続けてからそれぞれ看取ったあとひとりになった68歳の芳江。
自由になり好きなことができるはずなのに何をしたらいいのか…ひとり地味に生きていくだけなのかと。
また、大学院を出たものの非正規雇用の職を転々とする38歳の理恵。彼女も何をしたらいいのかゆらゆらと彷徨っている。
公園で薄汚れて痩せ細り怪我をしている犬を相手に喋っているのは、20代の保。
彼はもはや生きる希望すらなく残り少ない有り金で食べ物を買い、最後の食事を犬といっしょに終えた。
見知らぬ男から