コーチングにも、いろいろな流派がある。
自分が学んだのは、コーアクティブ・コーチングという流派(その後、NLPも一応やった)なんだけど、他の流派ではどうなっているのか、何が違って、何が同じなのか、どういう関係にあるのか、というのはよく分からない。
「コーチングは、行動、結果などを促進するもので、感情は取り扱わない」みたい理解も人によってはあるみたいで、ほとんど、感情しか観ていない(感情の下にあるエネルギーを観ている、というのがより正確?)コーアクティブ・コーチング(とNLP)の世界からは、ありえない、というか、どういうことになっているのか、全く分からない。
という問題意識を持ちつつ、頭の整理がてらに読んでみた。
なるほど、いろいろな流派があるんだな、というのは分かった(が、これって、世界レベルでの流派なので、日本での流派理解にはあまり役に立たない)。そして、それらが、必ずしも矛盾するわけでなく、いろいろな角度から、いろいろな領域に焦点が当たっているんだな。そして、それらを統合していく、というのが大切というのが一応の結論。
面白いのは、一応の結論に達したあと、成人の成長に関する「発達コーチング」とか、異文化、異なるコンテクストに関わる「脱近代主義的コーチング」と話しが展開していくところ。
自分の学んだコーアクティブ・コーチングは、コーチングの誕生の最初のほうにあるんだな、といっても、古くなっているのではなくて、脱近代主義的コーチングも包含するものになっているんだな、と再認識した。さらに、「発達コーチング」は、最近学んだTLC(リーダーシップサークル)ともつながっている。
というわけで、自分のたどってきたコーチングの道が結果的にいい流れになっていたんだな、と自己満足した。
「コーチングって、なに?」と思った人が最初に読む本ではないが、ある程度、学んだ人には頭の整理によいと思う。あと、コーチングの歴史の人物編のところなど、コーチングの誕生物語は、あまり書かれているものはないと思うので、その辺を知りたい人はどうぞ。