【感想・ネタバレ】コーチングのすべて ― その成り立ち・流派・理論から実践の指針までのレビュー

あらすじ

著書累計150万部突破! 60カ国6000人のコーチを輩出した
ICC(国際コーチング連盟)設立者の叡智を一冊に凝縮。
NLP、ポジティブ心理学、行動コーチング……
多様なアプローチを総合してコーチングの本質に迫る。
「この本を書いた理由――それは、私たち自身がこうした本が必要だと考えていたからです。
『コーチングとは何ですか?』と尋ねられるたびに、私たちは考えなければなりませんでした。
『その質問に答えるには一冊の本が必要です」と私たちはよく言っていましたが、
その〈一冊の本〉が、まさに本書なのです」(「イントロダクション」より)
「本書は、『様々な知識を身につけて、もっと自分の幅を広げたい』と考えているコーチングの実践者から、
『コーチングとは、一体どういうものなのだろう?』と思っているコーチングの初学者まで、
コーチングを学びたいすべての人に向けて書かれた本です」(「訳者まえがき」より)
●『コーチングのすべて』目次
第I部 コーチングの歴史
第1章 混沌の縁にあるコーチング
第2章 コーチングの歴史 人物編
第3章 コーチングの歴史 時代編
第II部 コーチングのモデル
第4章 インナーゲーム、GROW、コーアクティブ・コーチング
第5章 インテグラル・コーチング
第6章 NLPコーチング
第7章 ポジティブ心理学コーチング
第8章 行動コーチング
第9章 オントロジカル・コーチング
第10章 インテグレーテッド・モデル
第III部 コーチングの効果
第11章 コーチングの効果測定
第12章 発達コーチング
第13章 脱近代主義的コーチング
第14章 コーチングの未来

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Posted by ブクログ

面白かった。コーチングの歴史や体系がまとめられていて、いわば教科書的存在。コーチングの学問体系が進化することが楽しみだ。

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2025年01月09日

Posted by ブクログ

コーチングにも、いろいろな流派がある。
自分が学んだのは、コーアクティブ・コーチングという流派(その後、NLPも一応やった)なんだけど、他の流派ではどうなっているのか、何が違って、何が同じなのか、どういう関係にあるのか、というのはよく分からない。

「コーチングは、行動、結果などを促進するもので、感情は取り扱わない」みたい理解も人によってはあるみたいで、ほとんど、感情しか観ていない(感情の下にあるエネルギーを観ている、というのがより正確?)コーアクティブ・コーチング(とNLP)の世界からは、ありえない、というか、どういうことになっているのか、全く分からない。

という問題意識を持ちつつ、頭の整理がてらに読んでみた。

なるほど、いろいろな流派があるんだな、というのは分かった(が、これって、世界レベルでの流派なので、日本での流派理解にはあまり役に立たない)。そして、それらが、必ずしも矛盾するわけでなく、いろいろな角度から、いろいろな領域に焦点が当たっているんだな。そして、それらを統合していく、というのが大切というのが一応の結論。

面白いのは、一応の結論に達したあと、成人の成長に関する「発達コーチング」とか、異文化、異なるコンテクストに関わる「脱近代主義的コーチング」と話しが展開していくところ。

自分の学んだコーアクティブ・コーチングは、コーチングの誕生の最初のほうにあるんだな、といっても、古くなっているのではなくて、脱近代主義的コーチングも包含するものになっているんだな、と再認識した。さらに、「発達コーチング」は、最近学んだTLC(リーダーシップサークル)ともつながっている。

というわけで、自分のたどってきたコーチングの道が結果的にいい流れになっていたんだな、と自己満足した。

「コーチングって、なに?」と思った人が最初に読む本ではないが、ある程度、学んだ人には頭の整理によいと思う。あと、コーチングの歴史の人物編のところなど、コーチングの誕生物語は、あまり書かれているものはないと思うので、その辺を知りたい人はどうぞ。

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2017年05月01日

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