レイ・フィスマンのレビュー一覧

  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    不条理に見える組織というものの実態に不満を抱く従業員は少なくない。だらだら続く会議、現場をわかっていない管理職など。組織というもののシステムに幻滅し、背を向ける前にどうしてそうなっているかという考察はやってみる価値はある。その意味でテーマ&視点としてはとても面白い本と思う。

    リーダーの役割とは何...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    組織がなぜ不合理な、「なぜこんなにも簡単なことも出来ないんだ」という疑問に答えてくれる本。

    平たく言えば、個人的には不合理に見える事象も、組織レベルでは合理的な場合がある。
    あるいは個人個人が個人の合理性を追求した結果、組織として不合理に陥る等、かなり示唆に富んだ本だった。

    ただし、経済の専門用...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
     あのテロ組織のアルカイダにも「出張報告書」があると書かれており、思わず笑ってしまった。2008年に発見された部下に対するメモで、旅費をちょろまかしたり、旅愁書を提出しなかったことが書かれていたとある。著者も述べているが組織を維持するのはどこも大変だ。最もこの組織は地上から消えてくれることを願ってい...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    組織とは、外部環境/原料/資金などのインプットに対して生産物/利益を出すだけのブラックボックスではなく、事業に対しての(それなりに)合理的アプローチであることを説いた本。
    基本的にはミニマルな組織であれば、一人の監督者で事業のモニタリングをできるが、事業を大きくするにあたっては管理組織が必要となる。...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    若干文章が硬いが、
    インセンティブを適切に与えるのが難しいという内容が
    いろんな事例を元に書かれていて、面白かった。
    今の会社のシステムに不満がっても、
    これを読むと、少しは
    『しょうがない』と思えるかもしれない。
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    イノベーションばかりを推奨する社会に待ったをかける論説。

    全ての企業戦略は、その戦略が出来た時点での妥当な点であるということを説明していく。

    組織には常に利益とコストのトレードオフが存在しており、ある目的が完全に満たされている場合はどこかに致命的な問題が生じている可能性が高いという分析は的を得て...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    軽い内容かと思っていたら、想像以上にしっかりした内容で、読むのに時間がかかりました。
    会社や組織のあり方(既存事業存続と新規事業開発のバランスのとり方)を考える上では、かなり参考になる本だと思います。

    また、「意外と会社は合理的」なのは、一見、非合理に見えるものでも、その導入過程を追うと、必ず...続きを読む
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    なるほど、一見理不尽に感じるシステムにも理由があることが理解できた。逆に、変化を期待するものに対しても、合理的理由がなければ成立しないということだ。

    合理性を失った判断をした組織が淘汰されていく。
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    組織に不合理で理不尽なメカニズムがあるのは体制成立の背景の由来によるということだが、それは組織に身を置くものなら誰でもわかっていることだと思う。
  • 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム
    理不尽に思える組織のしくみも、何らかの利益や効率を最大化するもの。制度設計にはトレードオフが生じる。不完全ではあるが、様々な選択肢の中で一番ましである。

    身勝手と呼ぶか自主的と呼ぶか。確かに、バランス、ですね。
  • ポスト産業資本主義における差異を生み出すもの 「顔」を見せることが価値を生む時代へ(インタビュー)