ワレリイ・ブリューソフのレビュー一覧

  • 南十字星共和国
    悪い夢とそれを見た人の話、あるいは誰かの見た悪夢そのもののような短編が揃う。昏く、その悪夢を呼び起こした現実もまた暗い。原書からのアルベルト・マルティーニの挿絵もとても良かった。
  • 南十字星共和国
    短編集。革命物はなんだかソローキンの欠片があちこちに見えた。ソローキンに比べると作者による読者への親密さがわかる。それ以外はビョーキもの。今も昔もビョーキの人の普遍さを確認。今の人と違い情報がない分、周りがあれこれ言わない分、安心して内側に籠ることができたようだ。ロシアの人って不器用で無骨?内側に囲...続きを読む