津久井五月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
植物が、ひいては、ヒトを含む生物までもが計算リソースなる、というザ・SFな時代でのヒューマン・ドラマだが、そこまでぶっ飛んだ設定ではなく、現在あるコンピューティング研究のいち志向が現実化したら、こんな世界観になるのかもしれない、と思わせる非常に「質のよい」SFだと思う。
正直、各登場人物はその「設定」を際立たせるために動き回っていると言っても過言ではない。
個人的には好きな部類。
あと、本部とは関係ないが、巻末の解説の一部が付け焼刃的な知識で説明がされているフシがあり(機械学習の定義間違いや、FPGAをFGPAと言ってしまうなど…)、全体として信憑性に欠けてしまっているのが残念である。ただ、 -
Posted by ブクログ
植物を演算のリソースに使うって発想が面白いなぁ。緑地がスーパーコンピューターの代わりになるなら確かに熱帯雨林地方は有利かも。でも結局は人間の作った人工林じゃないとダメらしいので環境問題まではクリアできないのかな~
と、そういう話ではないのだけれども(笑)
面白かったんだけれども、何故そういう事件が起きるのか、という所まで得心が行かなかったのか、結局ソウナンダーで終わってしまったというか。ムクドリの話も恋愛モノだっけ?ぐらいの感想で終わってしまったのがなんとなくもったいない感じが。いや、別に環境問題とかを大々的に取り上げてほしいわけでは無かったんですけれども。