小国士朗のレビュー一覧
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自分の仕事ではとてもためになる内容だった。小国さんの企画はどれも素晴らしく、根底にある優しさ、懐の深さには、こういった細やかな心配りや、しっかりとした土台作りの上に出来上がっているんだと感動した。書籍の中では、現実の中にある、理想を掴むと表現していたけど、講演の中ではそれを希望の風景と言っていた。私も希望の風景を作りたいと強く思った。
社会課題などを扱う時、誰かを傷つけないか(小国さんは誰か傷つけることをものすごく怖がってた)独りよがりにならないか、正解を押し付けていないか、などきをつけるべきポイントがたくさんある。でも、彼の場合はちゃんと要石を作って、自分がやる意味や理由を身近な人や、自分の体験から作り出している、だからこそ、楽しいの中にも説得力がある。
あとは伝えた相手へ、なるべく敷居低く、アクションできる同線作りもすごい。カジュアルソーシャルアクション、CSAとカッコよく略していたが、伝えた先に、行動してもらうことは本当に難しい。そこを楽しく設計しているところ、流石である。
多くの人が参加してくれたプロジェクトも、バズることが目的ではない。たくさんの人に届けたいけど、それはまずいい企画、いいコンテンツを作ってからのこと。そこを蔑ろにしては意味がない、ということにも共感。
あとはちょいちょいかっこ()の中に1人ツッコミをしているところ、めちゃかわいかった。きっと多くの人に好かれる人柄だろうなぁと感じました。
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Posted by ブクログ
自分が描いている「原風景が何か」というところは企画を立てる上でとても大事になる。原風景があるからこそ、企画や着地の方向性が決まるし、流通の手法が見つかり、姿勢も省みることができる。そういうことはなんとなく頭では分かっていても、なかなか整理して言語化できないし、よもや企画して実現させることはもっと難しい。そういう意味では、プロジェクトを企てるときの思考的手順が言語化されているし、実例を持って紹介されているので、とてもおもしろく読めた。書いていること、言葉、過去のプロジェクト、目から鱗なことばかりだった。
多様性とかコンプライアンスとかを意識しすぎて、社会全体が、息苦しく、生きづらくなりつつあるけど、著者みたいに、自分が実現したい原風景が何かを強く意識して企画にあたれば多くの人が笑い合える社会を作ることもできると思った。
自分には著者のような企画力はないかもしれないが、誰かの企画を聞いた時に、「素敵なうっかりさん」でいられるような人間にはなっていたいなと思った。 -
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読み返しては、アイデアの力にワクワク想像力に薪をくべてくれる、尊敬する恩師の本。
肩書きに収まり切らない「小国士郎」さんという在り方と、数々の「笑える革命」を原風景を元に起こしていく生き方に憧れる。
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ものはいいよう例と自分考察↓
◎「注文の間違える料理店」
- 課題:認知症が否定的に捉えられている、社会から隔離されたり、何もできない人と認識されている、しかし、今後も認知症は増えていく
- 認知症は「間違えてしまう」というネガティブを、ひっくり返すインサイト「まちがえちゃったけど、まぁいっか」の空間作り
◎TAMPON BOOK
- 課題:男性によって作られた法律により、日常的に使うサニタリー用品が嗜好品とされている
- 本が税率7%であることから、本の付録としてタンポンをつけ、タンポンを日用品として扱った
◎アテント
- 「おむつではなくパンツと呼ぼう」「もっといいパンツになる」
- 子どもにとってのおむつは、成長の象徴
- 大人にとってのおむつは、老いの象徴
- 活動の幅を広げる、介護をしやすくする
◎キングダム
- 「漫画ではなく、一番売れてるビジネス書」
◎DIALOGUE IN THE DARK
- 照度ゼロの暗闇空間で、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って日常生活のさまざまなシーンを体験するエンターテイメント -
Posted by ブクログ
日本ではSDGsで知られている「持続可能な開発」の事例を冬休みに探していました。「持続可能な開発」の特徴は、本業で利益を出しつつ社会課題を解決することです。これが本業の儲けで行う社会貢献活動との違いです。
本書は、社会課題を解決する事業の資金はスポンサー頼みなのでちょっと目的とは異なっていた以外は非常に興味深い内容でした。「注文をまちがえる料理店」はネットで知っていましたが、著者がその企画者だと読み初めて知りました。
やっぱり、メッセージは届かなければ価値無しだし、ストレートにくそ真面目なだけでもうまく届かない。ユーモアのセンスが大事です。アイデア一発の企画ではなく、その見えない裏側では、非常に努力を積み重ねていることが分かりました。
何かメッセージを届けたくて悩んでいる人には、おススメです! -
Posted by ブクログ
昨年『注文をまちがえる料理店のつくりかた』というプロデュースする側としての本を読み、とても共感しました。
こちらは、認知症の当事者…は、料理店で働いた出来事を次の日にはすっかり忘れてしまっているので、サポートするスタッフ、家族、そしてお客さんとして来た方々から見たイベントの様子、認知症のスタッフの方たちの様子について語られています。
このレストランを通して、認知症が特別視するべきものではなく、できないことばかりではない、たとえ間違えてもカリカリする必要はない、間違いも含めて受け入れていくことで、みんなが笑顔になり、丸く収まることもある、ということを教えてくれる。
認知症の方だって、もっと人の役に立ちたいと思う人だっているし、色んな人と触れ合いたいと思っている人もいる。
プロジェクトを成功させるための裏方さんの料理、介護、サービス提供諸々のプロのサポート体制も素晴らしすぎる! -
Posted by ブクログ
こんな素敵なストーリーがあったなんて!
マスコミで話題になったと書いてあったが、この本に出合うまで、全く知らなかった自分を恥じた。
しかもこの本が紹介されていたのは、『デジタル社会のマーケティング』という大学の教科書としても使われそうな、超固くて真面目な本。”デジタル社会”というテーマとは、まるで関係ないことのように思うのだが。
デジタル社会にあっても、ある意味普遍的と言える、人の心に訴えるマーケティングというものに共通するものがあるのだろう。
ピアノを間違えながらも、ご夫婦で演奏される場面は、涙がとまらなかった。難しい演出はいらない。感動はシンプルな中にこそあるのだと。 -
Posted by ブクログ
ニュース番組の特集で見て、気になっていたので読みました。
前半は、この料理店を作った人たち、働いた人たち、お客さんとしてきた人たちの、それぞれに感じたことやエピソード。後半は、仕掛け人である著者がどんなことを考えて、そしてどういう人たちと一緒にこの料理店を作ったのかの紹介でした。
認知症の人であったり、障害を持った人であったり、高齢の人であったり。そういった人たちに対して、社会が少し”寛容”になるということ。「認知症」「高齢者」というようなグルーピングでとらえるのではなく、「○○さん」という個人でとらえるということ。そんな社会は、社会全体にとって生きやすい・過ごしやすいものになるんじゃないかなぁと感じました。