五十嵐佳子のレビュー一覧
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古関裕而さんと金子さんの実話に基づいた物語。常に2人に音楽があって、体験?経験があっての作曲がある。たくさんの楽曲を世に送り出した方だけれど、1つ1つに思い出があり、愛情があると思った。
朝ドラ「エール」を見ていたので、各シーンを思い出しながら読み進めていた。裕一さんも音ちゃんも仲良すぎだったけど、このお二人もお熱い。特に馴れ初めの頃。あと音ちゃん(朝ドラの方)のお母さんの「ダメって言いたいけど、心が行けと叫んでる」という名台詞を思い出してしまった。実際はもっと厳格な方だったのね。
この間の五輪の閉会式でも、オリンピックマーチが流れたけど、夜空から2人で見ていたのかしらん。 -
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2013年NHK大河ドラマ『八重の桜』
ノベライズ4巻シリーズの第1巻。
舞台は幕末。異国からの脅威にさらされながら、将軍家後継争いや攘夷などで揺れ動く江戸や京都。同時進行で八重が鉄砲を使うようになり、尚之助と結婚するまでを描いてます。
会津藩主松平容保、八重の兄山本覚馬、八重の3人を中心に描かれています。
殺伐とした荒れる京都と、
自然豊かな会津の風景、
描写の対比が秀逸です。
安政の大獄から桜田門外の変、会津藩が京都守護職を任され、新選組を預かり、やがて八月の動乱、池田屋事件、蛤御門の戦い、長州征伐まで、怒涛のように進んでいく幕末動乱期を、会津藩を中心に、会津藩からの目線で描かれて -
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25歳のせいは菓子屋の俵屋で働いていたが、その奉公先が店を閉じることになってしまった。まさかこの歳で仕事を失うとは思ってもみなかったが、運良くお運びの仕事と近くのなんてん長屋に住めることになりホッとしていたらとんだ災難が…
元の奉公先の女主人が突然やって来て一緒に住みたいと言う。特に義理があった訳でもないのに。迷惑極まりないが無下にも出来ず、家族でもない者と狭い長屋に一緒に住むことになってしまう。
個性豊かな貧乏長屋の住人達と元女主人は上手くやっていけるのか?
困っている人をほっとけない江戸の人情物語。
文字が大きめで難しい言い回しが無いので時代小説初心者の方には読みやすい一冊です。