芹沢真理子のレビュー一覧
-
祖母のプロントサウルスの獣皮と
一角獣の寓話から始まるエッセイ
難攻不落な構成は
波乱に満ちた作者の人生に似ている
南米最南端を形成した
喧喧囂囂なアウトローたちと
その文明の衝突
どこかで誰かと
繋がっている様な…
懐かしい親和性を覚えたPosted by ブクログ -
話が大分、広範囲に及んでいるので、ほんの一部しかついていけなかったのだが、大好きな映画の「明日に向かって撃て」のブッチとサンダンスの登場にはテンションが上がった。映画の中では大きな期待を持って向かった先がボリビアだった。(駅前は閑散としたど田舎だった)
ボリビアからもう少し南下すればそこはそこはパタ...続きを読むPosted by ブクログ -
見渡すあらゆる地平にはるか遠く空を抱く純粋さを示す場所なのか、吹き荒ぶ凍りついた風が大地の岩に引っかき傷を作りながら突き刺さる太陽の痛みを記録する失われた場所なのか。
ひととひとの単調に繰り返す営みに馴染めない者がやがて吹き溜まる場所なのか、ひとがひとらしく強さと弱さをそれぞれに見せながら生きる都会...続きを読むPosted by ブクログ -
旅行記というか随筆。著者の興味に沿って挿話がたくさん入る。パタゴニアに関わった何人かのアウトローたちの伝記を綴り合わせたような本。荒凉とした平原を移動、ふっと立ち上がる回想ドラマ、また荒凉とした平原…を繰り返して、最後の長い挿話は著者の大伯父の伝記、旅の目的を果たして帰路へつく、という構成。
相互に...続きを読むPosted by ブクログ -
2018/05/14 読み終わった。
ちょっと長い。その分、荒涼とした、パタゴニアの風景を感じられるかも。Googleマップを片手に読んだ。
いろんなルーツの人が出てくる。イギリス、ドイツ、北欧。アフリカ系や、中華圏もいたかな。新大陸だと実感する。
Googleマップでアルゼンチンの街並みを見ると、...続きを読むPosted by ブクログ -
憧れのパタゴニアに旅しながら読んだ。アルゼンチンの歴史を語る本って中々見つけられなかったのだが、友達に勧められて手に取った。今回は行けなかったがウシュアイアとか行ってみたいな。パタゴニアの事が昔のエピソードを中心に知れて良かったPosted by ブクログ
-
まるで物語のような紀行文。現地の人たちのたくさんの話をベースに、現実と空想の間をさまよいながら著者がパタゴニアの大地をあるき続けていく感じPosted by ブクログ
-
語りが淡々としていて、基本はじいちゃんばあちゃんの興味ない昔話を聞かされているような気分になる。が、ときどきふっと、自分の生が人類の限りない営みと接触して、自分の中に人類の歴史が流れ込んで来るかのような何とも言い得ない複雑な感動が味わえる瞬間がある。
南米は文明と非文明が衝突した土地なんですね。こ...続きを読むPosted by ブクログ