高橋祥子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
研究者として、また経営者として活躍してきた著者が語りかける、「わたしたちは何者で、どうあるべきか」。
著者の思考のエッセンスをかいつまんで記載されているが、空間的、時間的なミクロ/マクロの視野の調整がジェットスターのように縦横無尽。それでいて、流れがうまく組まれていて、かつ平易な文章のため、振り落とされず読める。むしろ、わかりやすく明瞭簡潔すぎて、大事なところをさらりと読み流しそうになるが、これは単なる思考のハウツー本ではなく、哲学としてゆっくり味わいながら読みたい本。
全体を通して共感するところも、新たに得られた発見も多かった。個人的には、多様性、LGBTについての考え方が腹落ちした。
なお -
Posted by ブクログ
自分の考え方の軸をしっかり持ちたいと思いこの本を読みました。
内容は、タイトルのとおり遺伝子など生物学的な言葉が多く、高校程度の生物知識がないと入り込みにくいかと思いました。
私は、生物学を勉強していたので内容はスッと入ってきて、とても上手く生物学と思考をまとめられていと感じました。
最近では、自分で物事を考えない人が増えていいるような気がします。
物事を考えないということは、エネルギーを使わなくて楽な生き方です。
私は、常日頃から楽な仕事、楽な生活をしたいと思っています。
しかし、楽な仕事は見つかりませんし、楽な生活もできていません。
いつも、本を読み、仕事をどうやったら早く帰れ -
Posted by ブクログ
なぜ科学を学ぶのか?それは、科学が個別の知識を提供するというよりもむしろ1つの思考の枠組みを提供してくれるからで、それは実質的にもアナロジーという形でも日々の生活に応用することができます。本書は、著者が起業の経験からビジネスへの応用を書いた本となっています。途中、LGBTsに関する記述も出てきますが、(わたしからすると)とても納得できる内容でした(バックグラウンドが近いので当然かもしれません)。
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トランスとか性について考えるとき、科学の知見を使って考えることは重要かと思うのですが、これまで、哲学の観点からは、そういうものはあまり考慮しないよう努められてきたように思うし、 -
Posted by ブクログ
私たち人間は「個体として生き残り、種が反映するために行動する」という共通する生命原則に基づいて行動している。
この生命原則は生物の進化などに学ぶところが多々ある反面、個体として生き残りに最適化され過ぎて視野が狭くなるなど生命原則に抗う方が長期的には良い結果をもたらすことも少なくない。
また、「常に変化する外界の環境に合わせながら生命を維持するためには、常にエネルギーを摂取し代謝する努力が必要。エントロピー増大に巻き込まれないようにする。」が印象に残りました。
このように生命原則を知り思考することが人生100年を生きる道しるべになりそうです。