藤田知也のレビュー一覧

  • 郵政腐敗 日本型組織の失敗学

    Posted by ブクログ

    ジャーナリスト魂が感じられる労作だと思う。
    郵便局での生保の勧誘に問題がある、という報道には断片的に触れていましたが、まとめてみると誠に惨憺たる状況。
    NHKの番組を潰してまで組織を守った結果が、続々と違法勧誘を生み出していたというオチだった。
    そして、弁護士が入っているとはいえ、内部調査と大して変わらない特別調査委員会での調査とし、第三者委員会を回避している時点で、経営陣に重い責任を取らせる気は全くなかったことが分かる。

    0
    2025年03月17日
  • 強欲の銀行カードローン

    Posted by ブクログ

    身近に聞くカードローン。芸能人がカードローンのCMに出ていてそこまで重くは考えてはいなかった。
    消費者金融とは違い銀行は安心というイメージが強かったが裏切られた。
    実際に利子が高過ぎて元本は減らない。

    カードローンは
    目的を問わない のが大前提。ギャンブルだろうが借金の返済だろうが何にお金を使っても自由、ただし金利は高く自己責任がともなう。銀行にとっては大商売。
    甘い罠、カードローンの実態について詳しく知れてよかった。

    0
    2024年07月16日
  • 郵便局の裏組織~「全特」――権力と支配構造~

    Posted by ブクログ

    郵便局の局長会。全特。任意団体のはずが、自民党を支持し、会社人事にも介入。

    小泉改革により半官半民から民営化されたはずなのに、その実態は旧態依然。

    公務員意識満載。もっと言えば、明治時代の名士のプライド?権利意識?満載。

    そう、明治時代は日本に郵便制度を定着させるべく、地元の名士が資材を投げうって

    郵便局を開いた。日本の近代化に必要だった。

    しかしそれから150年。世の中は変わった。

    大半の郵便はインターネットにとってかわられた。

    郵便局の売り上げは激減。

    銀行、生保が未発達時代とはゆうちょ、かんぽの役割も変わった。

    それなのに過去にしがみつく局長会。

    自分たちの権利を守る

    0
    2023年08月27日
  • 郵政腐敗 日本型組織の失敗学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    郵政腐敗 日本型組織の失敗学
    2021年4月30日初版1刷発行
    2021年4月13日電子書籍版発行

    ★5 
    立場が上がるほど非を認めようとしないのが、郵政幹部たちの一貫した特性だ


    藤田知也氏による著作。
    著者は朝日新聞経済部記者。
    早稲田大学第一文学部卒、同院アジア太平洋研究科修了後、2000年朝日新聞社入社。
    盛岡支局を経て2002~12年に「週刊朝日」記者。
    経済部に移り日銀・金融などを担当。
    2018年4月から特別報道部に所属。
    シェアハウス投資・スルガ銀行不正融資問題などを取材。
    2019年9月から経済部。
    著書に『日銀バブルが日本を蝕む』(文春新書)、
    『やってはいけない不動産

    0
    2021年12月10日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やってはいけない不動産投資
    藤田知也氏による著作。
    発行日2019年5月31日。
    著者は朝日新聞経済部記者。
    早稲田大学第一文学部卒、同院アジア太平洋研究科修了後、2000年朝日新聞社入社。
    盛岡支局を経て2002~12年に「週刊朝日」記者。
    経済部に移り日銀・金融などを担当。
    2018年4月から特別報道部に所属。
    シェアハウス投資・スルガ銀行不正融資問題などを取材。
    2019年9月から経済部。
    著書に『日銀バブルが日本を蝕む』(文春新書)、
    『やってはいけない不動産投資』(朝日新書)ほか。

    両学長のリベラルアーツ大学のおすすめ書籍に掲載されていた為に興味を持った。
    本書の終わり部分に参考文

    0
    2021年12月09日
  • 郵政腐敗 日本型組織の失敗学

    Posted by ブクログ

    大企業幹部腐敗物として大変優れていると言わざるをえない程に立派な肩書きの登場人物が次々と出てくるという皮肉
    でもこれは(たぶん)どこでもある話しだろうし、しかも突然同時多発的に始まったわけではないはず
    なぜこうなったのかにもそれこそ風土が関係してくるだろうし、読んだ人、気づいた人がどうしていくかでその風土を変える事は可能だと思いたい

    0
    2021年09月13日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    不動産投資はキラキラしたイメージがあったり、給与所得とは別にキャッシュフローができる不労所得とイメージする人もいいかと思いますが、もし不動産投資を検討しているなら絶対に読むべき一冊です。デメリットの観点からさまざまな問題点や事例を紹介しており、実際に不動産を始めてから「こんなつもりじゃなかった!」という事態を防げると思います。著者は実際に不動産投資をしている人だけでなく、業者などにも取材をしており、この不動産投資ビジネスの裏側を見せてくれる一冊です。不動産投資は不労所得ではなく、勤労所得になりえるとつくづく感じました。

    0
    2021年01月17日
  • やってはいけない不動産投資

    購入済み

    業者の甘言に騙されない

    某不動産会社より新築分譲マンションの勧誘を受けたことをきっかけに読みました。
    シェアハウス向けの投資である、かぼちゃの馬車事件の取材が元となっていますが、新築分譲マンションの勧誘においても要点は同様です。業者の説明も本書の通りであり、例えば、発生する費用や金利の説明を十分にせず、高利回りを殊更に主張してきました。本書は不動産投資一般に有効と思います。
    業者側の甘言に騙されないためにも、非常に参考となる書籍でした。

    0
    2020年09月15日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    2017年、新築マンション価格は上昇していた。震災復興や五輪バブルで値上がりしている中、黒田バズーカで金利が低くなり株や仮想通貨、不動産市場に流れ込む。この時多くの銀行は住宅ローンや優良企業への融資では稼げなくなり投資用不動産への融資を積極的に行っていた。一方、不動産の賃料はそれほど上がっておらず、不動産投資では利回りが出しにくいタイミング(高く物件を買って賃料はそのまま)なのに、多くの人が不動産投資に走った。
    黒田バズーカは普通の人の消費は増やせなかったが、投資家の消費は増やせた。

    0
    2020年03月15日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不動産投資で失敗してしまった人々の事例を詳細に描き、やってはいけないと警告をだしつつ、最後にはそれでもやってみたい人のためにアドバイスが書かれている。

    まずは、業者の「家賃保証」「空室保証」は信じてはいけない。「家賃保証」とはに、客が払った大金の一部を少し返してあげるだけのこと。初めての投資なら入念にチェックするが、2回目、3回目となると警戒心が薄れて業者のいいなりになりやすい。「節税対策」も注意すべき。結局損になることも多い。

    次に、業者の「利回り」も信じてはいけない。利回り計算の元となる収入も、自分自身で見極めること。家賃相場、入居者がいそうかどうか。自分が背負うリスクはどれだけあるの

    0
    2019年11月24日
  • 強欲の銀行カードローン

    Posted by ブクログ

    強欲の銀行カードローン。藤田和也先生の著書。日本人は銀行を特別に信用し、信頼している。だから、まさか銀行のカードローンが消費者にとってとても不利な条件で強欲なものだなんて思いもしないまま使ってしまう人も多いはず。銀行が利益を求めるのは仕方がないことかもしれないけれど、強欲でなく節度を持ってほしい。

    0
    2018年08月16日
  • ルポ M&A仲介の罠

    Posted by ブクログ

    これは面白かった。
    中小企業のM&A(買収、合併)におけるトラブルの現状を克明に描いてる。

    これまでは売り手側の企業の中身がよくわからず、買った後に簿外の債務が発覚したり、問題社員がいたりとか、買う側のリスクが問題視されていた。
    ただ、この本の内容は売り手側の企業が陥ったトラブルのケースを描いている。

    業況が厳しい中小企業を買収し、現預金だけを抜いていく。当然その企業の資金繰りは回らなくなるし、借入は返済できなくなる。借入の保証人は変更されず前の保証人のまま。そんな悪質な買い手が現れた。
    半ば詐欺みたいなやり方を繰り返す買い手企業。そんな買い手企業を紹介したM&Aの仲介業者に責任はないのか

    0
    2025年11月16日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    相続した土地に賃貸併用住宅を立てようかと思い、不動産投資の勉強をしています。不動産は魑魅魍魎が渦巻く世界と聞いたことはありましたが、あれやこれやと様々な手法が紹介されています。著者が繰り返し主張する「不動産投資は事業」「すべてリスクを負うのは物件を購入した一般人」の言葉に、きちんと自分の頭で考える大切さを改めて感じました。

    0
    2024年05月08日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    悪質な不動産投資業者による投資に警鐘を鳴らす本。
    とはいえ「不動産投資をするな」という話でもない。他に読んだ不動産投資を勧める本も「しっかり調べること」「自分で動くこと」を説いていた、巨額の投資になるにもかかわらず人任せにしてしまうというのが道を踏み外す一歩。

    0
    2024年01月28日
  • 郵便局の裏組織~「全特」――権力と支配構造~

    Posted by ブクログ

    全著を読んでいたのである程度は知識があるつもりではいたけれどもここまで酷い組織だったことに驚いた
    失った信頼を取り戻し企業として今後も続けていけるのかどうかは誰にかかっているのか?そしてその答えを邪魔してくるであろう時代にそぐわない組織内組織をどう扱っていくのか、個人的にまだ諦めてはいない

    0
    2023年09月21日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    不動産投資で失敗する人のパターン及び業者の手口について簡潔にまとめた本です。

    内容は主に、あなたが不動産投資で失敗する要因と失敗要因を踏まえた上で、それでも不動産投資をするなら、気をつけることをまとめています。

    ネタバレになるといけないので、一部しか書きませんが、作者からの不動産投資の助言として、以下の2点があります。

    1 自分の目と足で物件を見ること

    2 身の丈にあった範囲にとどめること

    1 業者の数字を信じたこと。特に慣れてきた2回目、3回目が危ない

    2 三為契約(さんためけいやく)売主と買主を不動産業者が見つけて、間に入り売りつけること。→業者にとって都合がいいのは、売主にも

    0
    2023年06月25日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    不動産投資を検討している人は一度目を通すといいと思います。これをもってご自身でどうするか。物事には表と裏があると思いますが、見方を変えながらいろいろな意見を聞き入れ、情報を取捨選択していくことが求められます。

    あくまで参考。その中で、自分に合う合わないを判断すればいい、と思いました。

    トピックスを簡潔にまとめると、不動産投資のNG例としては、
    ・新興投資であること
    ・絶対プラスになるなど、甘い言葉があること
    ・賃料持ちますもNG。サブリースはダメ
    ・家賃保証、自己資金ゼロ、高利回りには注意

    こんな感じかなと。
    素人の私の中の理解なので本来はもっと複雑かと思いますがご参考までに。

    生きる

    0
    2023年04月16日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時期が大事、は本当にそう思う。これから人が減る中でも借り手のつく物件はあるだろう。それを見抜いて妥当な金額で入手できるかどうか。あとの183ページからの結論4つはあまりにも常識的なんだが、でもそれがわからなくなるのが投資なんだろうなあ。

    0
    2023年04月16日
  • やってはいけない不動産投資

    Posted by ブクログ

    投資用不動産の販売会社の実態に迫っている。
    不動産投資を始める前に読むべき一冊。
    かぼちゃの馬車に騙されたのは素人ばかりでなく、それなりに経験を積んだ大家さんも多いことに驚き。

    融資は使えるだけ使うのが不動産投資の極意と思っていたが考えを改める。
    まずはキャッシュで買える小さいものを。
    そして、身の丈に合わない投資は絶対にしないこと。

    0
    2022年07月15日
  • 郵政腐敗 日本型組織の失敗学

    Posted by ブクログ

    何かと悪名高い特定郵便局長会なる団体に興味があり読んでみた。
    内部的には、天下り役人が跋扈し、経営幹部の無責任自己弁護があり、現場ではパワハラ押し込み営業で数字を作り、特定郵便局長会なる利益団体が暗躍し、官邸の政治家のおもちゃにされ…といった腐敗お決まりの構図があり、一読して分かりやすく整理されているので、事態の把握の助けになる。
    いちおう、組織改善の提言として書かれている部分もあるが、改善など可能なはずもないので、勝手に老人食いをしながら衰退していってもらえればと思う。
    我々現役世代からみれば、既得権益の日本郵政と金融資産持ちの老人の共喰いだと思えば事象としてはどうでもよく、よもや郵便局で投

    0
    2021年10月14日